奈良県南部の山で遭難し、22日、13日ぶりに救助された島根県の土木部長の男性は「雨の中、道に迷って滑落した。何も食べずわき水を飲んで過ごした」と話していることが警察への取材でわかりました。男性は胸の骨を折っているうえ、衰弱していて奈良県内の病院に入院しましたが、命に別状はないということです。 警察によりますと、冨樫さんは遭難したときの状況について、「今月9日、帰りの飛行機に間に合うようにと急いで下山していたが、雨が降っていて視界が悪く道に迷ってしまった。なおも急いで歩いていたら崖の下まで滑落してしまい、動けなくなった」と話しているということです。 また、13日間どう過ごしていたかについては、「近くにあった泉のわき水を飲んで何も食べずに過ごした。その場で救助を待ったが来なかったため、登山道までなんとかはい上がり、登山者に助けられた」と説明したということです。 冨樫さんは胸の骨を折っているうえ