統一地方選の最中、自治体を支える非正規の地方公務員が雇い止めされている。毎年3月末が任期で契約が更新されないことを恐れて声が上げられず、職場の劣化が静かに進む。辞めざるを得なかった当事者からは「選挙の機会に議員や住民に実態を知ってほしい」と訴える。(畑間香織) 非正規地方公務員 総務省によると、2005年の45万5840人が20年は約1.5倍の69万4473人と増え続けている。財政難を理由に減らしてきた正規職員からの「置き換え」が進む。職種は事務職や教員、保育士、給食調理員、図書館職員、婦人相談員など多岐にわたる。