神戸大学付属小学校(兵庫県明石市山下町)が、校舎内の360度画像をインターネットの「グーグルマップ」上に多数公開したところ、一部の保護者から防犯上の問題を指摘され、削除していたことが分かった。高校や大学では施設のPRにグーグルマップを活用する動きもあるが、小学校は2001年の大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)事件以降、校舎のつぶさな情報開示に安全面の懸念が残る。同校は「保護者の不安に思い至らなかった」と説明している。 「インターネットの地図サイトに、子どもが通う小学校の校内写真がたくさん出ている。悪用されないか心配」という声が、神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。 グーグルマップで神戸大付属小を探し、確かめた。マップ上で人形のアイコン「ペグマン」を校舎の上に移動させると、約50のポイントが表示された。うち一つにペグマンを合わせると、画像が表示され、360度を見渡せた。 「