同じ年齢なのに、そこにあるのは、圧倒的な実力の差。 ライバルとの出会いは、人間を変えていきます。「絶対に負けられない」「なんとしても見返してやる」、そんな気持ちは、外側から与えられる順位付けのためではなく、ライバル同士の意地のぶつかり合いによって生まれる。そして、ぶつかり合った意地は、いつしか人を成長させていく。 バレーボール日本代表の清水邦広さんは、高校時代に、その後のキャリアを決定づけるライバルに出会いました。その出会いは、彼をどのように奮い立たせ、成長させていったのでしょうか? 聞き手/平地大樹(プラスクラス・スポーツ・インキュベーション ) 構成・文/萩原雄太 次は失明かもしれない…… 清水さんは、中学時代のバレーボール部監督から言われた、次の言葉をいまだにはっきりと覚えています。 清水: 「全国にすごい選手はたくさんいる。でも『うわ、すごいな』という選手にはなかなかなれない」監督