2000年以上前、中国の古典的医学書「黄帝内経」は、肥満を「脂肪分の多い肉類と精製された穀物」の食べ過ぎが引き起こす病気としていた。一世代前までは、上流階層以外の全ての人にとって、そのような食生活は想像を超えた贅沢だった。 しかし、それ以来、中国人の胴回りは憂慮すべきペースで膨張してきた。 成人人口の4分の1以上、数にしておよそ3億5000万人が過体重か肥満だ(6000万人以上が後者の範疇に入る)。どんなに少なく見積もっても、この数字は栄養不足人口の2倍に上る。 所得の増加と食生活の多様化に伴い、脂肪分の多い食品と炭酸飲料の摂取量がかなり増えている。現在の食事に含まれる油脂類と肉類の量は1980年代の2倍以上に上る。 成人の糖尿病発症率はほぼ米国並み これにより、心臓病(現在、死因の3分の1以上を占める)と、それほど目立たない糖尿病の急増の両面で健康被害が生じている。肥満と密接に関係する糖
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