終わりを迎える今年、韓国メディアに最も名前が挙がった日本人は安倍晋三首相だった。ニュースを伝えるテレビも新聞も年初から「アベ! アベ!」の連続。特に、安倍首相による4月末の米議会演説と、8月の戦後70年談話の時は憎々しそうで、うるさかった。しかも、その何カ月も前から。 いずれも韓国メディアが「歴史認識」と結びつけたもので、当地では「安倍首相=日韓の歴史」という構図がすっかり出来上がっている。ニュースでは最近こそ、「安倍日本総理」と肩書を付けて呼んでいるが、討論番組や新聞の見出しなど多くは「アベ」と呼び捨てだ。