INTERVIEW AND PHOTOS BY TOMOKAZU KOSUGA 1981年6月12日の夕方、パリはブローニュの森に、1人の日本人が2つのトランクを持って現れた。オトコの名は佐川一政。後の『パリ人肉食事件』の発端となる人物だ。当時ソルボンヌ大学大学院を修了した彼は、級友の女子留学生を前日に銃殺。その遺体を彼は食し、そしてブローニュの森の池に捨てようとする。しかしその途中で通行人にトランクの中の遺体を発見され、その数日後に御用となる。当時フランスの警察が彼の部屋に踏み込んだ際、彼はこう言い放ったという「肉を喰らうために彼女を殺した」 しかしフランスでの精神鑑定の結果、“心身喪失状態での犯行”と判断され、不起訴処分に。その後、祖国である日本においても彼を殺人の罪で裁く動きが見られたが、フランス当局による書類提供の拒絶により、とうとう日本でも裁かれるコトはなかった。 ス