はじめに 前回では、入れ子集合モデルという、リレーショナルデータベースで木構造を扱うための新しい方法論を紹介しました。このモデルは、RDB、SQLと親和性の高い優れたものではあるのですが、挿入など更新時に、無関係のノードまで変更対象としなければならないのが大きな難点でした。 そこで今回は、上記の欠点を解消する進化版のモデルを紹介します。この方法を理解していく過程で、私たちはRDBと集合論の結び付きの深さを再確認することになります。 ふだんこの連載は、1回完結の読み切り形式なのですが、今回に限り、前号の内容を前提としています。未読の方は、前号を先に読むと理解が増すでしょう。 稼働環境 すべてのリレーショナルデータベース もしも無限の資源があったなら 座標に整数のみを使う場合の限界 入れ子集合モデルの大きな欠点は、ノードを挿入(追加)するときに、自分より「右側」にある無関係なノードをもっと右へ
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