近年英語表記の単語が混じった横組み文書が増加している。これを「和欧混植」というが、和文と英単語を同一行に組む場合にいろいろな問題が介在している。そこで和欧混植組版に関する留意点について述べてみる。 ●和欧文語間 和欧文語間とは、和文文字と英単語とのスペース(字間)をいう。一般に本文組みの標準値として、本文活字の4分あき(1/4 em)または3分あき(1/3 em)が視覚的に適正とされている。 電算写植やDTPなどの組版ソフトでは、このスペースをデフォルト値として自動的に設定されているが、カスタマイズも可能になっている。 和欧混植組版には、和文文字は全角ベタ組み、欧文文字がセット幅によるプロポーショナルピッチ送り、さらに和文禁則処理という要素がある。加えて和欧文語間スペースを取ると、1行の行長に端数が生ずる。それでジャスティフィケーションを行うと、和欧文語間は1行ごとに異なることになる。 ジ