さけ漁が盛んな北海道東部の標津町では、14日朝、水揚げされたばかりの秋さけが、およそ2200ある町内のすべての世帯に無料で配られました。 標津町は北海道でも有数の秋さけの水揚げがあり、20年余り前から毎年この時期に地元の漁協などが町内のすべての世帯に秋さけを無料で配っています。 14日午前6時すぎに、漁港で水揚げされたばかりの秋さけがトラックに移され、町内会ごとに運び出されていきました。 そして、秋さけを積んだトラックが到着すると、待ち構えていた住民たちは早速、体長80センチほどのさけを1匹ずつ受け取り、自宅に持ち帰っていました。 受け取った70代の女性は「毎年楽しみにしています。早速、刺身にして食べようと思います」と話していました。 標津漁協さけ定置漁業部会の中村憲二部会長は「さけが育つ川の環境を守ってくれている町の皆さんに感謝する意味で毎年続けています」と話していました。