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ブックマーク / blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa (12)

  • うさぎ小屋2.0 : 金融日記

    最近、クラウド・オフィスによる省スペース化に熱心に取り組んだ結果、いろいろと見えてきたものがあります。 現代のように高度に発達した資主義社会では、料を作ったり、衣住に必要なモノを生産するのはわずかな数の労働者でまかなえます。 そして多くの労働者はサービス産業に従事することになります。 またサービス産業の中でも、かなりの人数が金融やITやメディアのように情報を処理する仕事に従事するでしょう。 そういった知識労働者のスペースを占有していたや書類などの物理的情報が、電子化、クラウド化されることによって、都市の貴重な土地というリソースに空きができることになります。 この空いたスペースは何で埋まるかと考えると、僕にはそれはさらなる人で埋まるという答えしか考えられないのです。 知識労働者が無限に広がるサイバー・スペースの中で互いにコミュニケーションを取りながら、新しい付加価値を次々と生み出して

    うさぎ小屋2.0 : 金融日記
  • ドラッカーを学ぶための3冊 : 金融日記

    ピーター・ドラッカーはいうまでもなく20世紀を代表する大経営学者であり、社会学者です。 1909年に生まれたドラッカーはつい最近、つまり100歳近くまで大学で教鞭を執っていました。 さすがに100歳近くまで経営学の最先端で仕事をしていたので、ドラッカーの最近のを読むと、ロンドンでケインズの講義を受けたことや、新聞記者をしていた時にヒトラーのインタビューをたびたびしたことや、若い時に投資銀行で働いていた時の大恐慌の経験のことが自分の思い出話として普通にでてきて、それで、日の失われた10年の話や、21世紀の知識社会などの「今」を論じているので、その歴史観にはただただ圧倒されます。 経済学というのは科学のような装いですが、実際は人の行動という極めてよくわからないものの集合である社会を扱うので、物理学のような自然科学が有する厳密性や正確性とは程遠いものですが、それでも経営学と比べればはるかに頑

    ドラッカーを学ぶための3冊 : 金融日記
  • 使える経済書100冊‐『資本論』から『ブラック・スワン』まで、池田信夫 : 金融日記

    使える経済書100冊‐『資論』から『ブラック・スワン』まで、池田信夫 経済学やITに関して精力的に評論活動を続ける経済学者にして人気ブロガーの池田信夫氏の書評です。 池田氏がセレクトする100冊の内、僕もかなりのを読んでいたので、池田氏はそういう風に読んだのかと、いろいろと面白かったです。 このを一言で表すなら、経済書のミシュランガイドです。 ミシュランガイドというのは、世界的なレストランのガイドブックであり、このガイドブックに載ることは大変な名誉とされています。 よって、ミシュランガイドに載っているレストランは、ピカピカの経歴のシェフばかりで、すでに評判を確立している超一流のレストランばっかりです。 外資系企業では、クライアントとか社内の偉い人とディナーをべるときは大体ミシュランガイドの三つ星レストランにいくので、僕はすっかりいろんな店にいったわけですが、正直、そういうレストラ

    使える経済書100冊‐『資本論』から『ブラック・スワン』まで、池田信夫 : 金融日記
  • マーケティング的なるものは人々をインスパイアしない―民主党の支持率低迷から考えたこと : 金融日記

    民主党政権の支持率が下げ止まらない。 最近の多くの調査で30%を切る危険水準に陥っている。 出所:時事ドットコム、時事通信社 しかし、これは見方によっては非常に皮肉なことではないか。 民主党政権は人気につながることなら何でもいうし、何でもやろうとする超ポピュリズム政権だ。 そこには長期的な日の国益のビジョンはまったくなく、つねに世論に阿り、マスコミに媚び、大きな票田を持つ利権団体には平身低頭で接する、徹底した大衆迎合だけが存在するのだ。 たとえばAとBという政策があったとき、民主党政権が気にすることは、どちらを選べばより支持率が上がり、より選挙に有利になるかということだけである。 しかし、今、国民からそっぽを向かれているのが、その民主党政権なのである。 このようなポピュリズム政権が、その意図とは裏腹に、どんどん人気を失っていくことはなんだかとても不思議だ。 しかし、実はこれは不思議でもな

    マーケティング的なるものは人々をインスパイアしない―民主党の支持率低迷から考えたこと : 金融日記
  • ファイナンスを勉強するためのいい本5冊 : 金融日記

    今日はファイナンスを勉強するためのいいを各分野からピックアップしたいと思います。 ファイナンスは直訳すると金融ですけど、英語でFinanceというと資産運用や保険や金融工学などまで含むかなり広い意味で使われています。 狭い意味でいうと文字通り「金融」で、お金を融通する、つまりお金を貸すことです。 経済というのは、お金があまっている人や企業が、お金をより有効に使えるけどお金が手元にない企業や国などに貸し出すことにより、より効率的になり、より豊かになっていきます。 日政治や経済を考える上でファイナンスを勉強する意味は大いにあるのですが、個人レベルではむしろ買った株や不動産が上がるのかどうかとか、どんな保険に入ればいいのかといった問題になります。 こちらも立派なファイナンスです。 さて、今日はそんなファイナンスを勉強するためのとっておきのを5冊紹介しましょう。 ところでファイナンスの

    ファイナンスを勉強するためのいい本5冊 : 金融日記
  • 金融工学と経済学を勉強するためのベスト教科書セレクション(βバージョン) : 金融日記

    将来、金融業界で働きたい学生や、すでに働いている真面目な人々もこのブログを読んでくれているようなので、今日はお勧めの教科書をいろいろ紹介したいと思います。 デリバティブ・プライシング理論 Derivatives Pricing Theory このハルはこの分野のバイブルといわれており、デリバティブ関連の仕事をしている人やオプション理論を使っている人は、みんな一冊持っています。 デリバティブの分野では世界の標準テキストとしてNo.1の地位をゆるぎないものにしていますね。 確かに幅広い分野を網羅しているし、版を重ねるごとにクレジット・デリバティブやエネルギー・デリバティブなどの新しい話題を取り込み、どんどん洗練されていっています。 非常に丁寧な解説で間違いなくお勧めの一冊ですね。 しかし、この教授はこので一体いくら稼いだのでしょうか? 印税だけで億単位のお金を稼いでいることは間違いなさそう

    金融工学と経済学を勉強するためのベスト教科書セレクション(βバージョン) : 金融日記
  • 独立とか起業とか考えるのに面白かった本もう5冊(技術編) : 金融日記

    正直いうと前回のエントリーはいつもよりかなり適当に書いたんですけど、500近いはてなブックマークがついて大変驚きました。 しかし、このことは実は今の日社会の大きな歪みを浮き彫りにしたように思います。 僕のブログの読者層でいちばん多いのは20代から40代ぐらいのちょっとばかり優秀でちょっとばかりがんばっているサラリーマンではないでしょうか。 そして、その人たちの多くが実は会社を辞めて自分でビジネスを持ちたいとかなり切実に思っているのではないかということです。 考えてみれば彼ら(日の大企業に勤めている働き盛りのサラリーマン)の閉塞感は相当のものでしょう。 自分たちより上の世代では全然働いていないのに高給取りのノンワーキング・リッチがどっさりいますし、気前のよすぎた退職者への企業年金の支払いが会社の収益に重くのしかかってきます。 かといって経営者は調整型の人ばかりで抜的な改革をできるとは思

    独立とか起業とか考えるのに面白かった本もう5冊(技術編) : 金融日記
  • 金融日記:独立とか起業とか考えるのに面白かった本5冊

    今日は、脱サラして自分でビジネスを持ちたいと考えている人が読むととてもためになって面白いを5冊紹介します。 1.やりがいある仕事を市場原理のなかで実現する! 渡邉正裕 MyNewsJapanを創業した渡邉正裕さんのです。 渡邊さんは日経新聞の記者のあとIBMのビジネスコンサルタントを経て、完全に独立したニュースサイトを起ち上げました。 やはり日経の記者とコンサルタントをやっていただけあって、勝算がどれぐらいあってどういう動機で起業したかが具体的にとても分かりやすく書いてあって面白いです。 出版された時点での売り上げやアクセス数なども全部生々しく公表してあります。 ちなみに著者は日経の記者時代に自身のホームページを持っていたらしく、そこで記者クラブの利権や、取材先から賄賂づけにされている実態などを書いていて、会社とケンカして裁判にまでなっています。 いやー、いいですね。ファイターです。

    金融日記:独立とか起業とか考えるのに面白かった本5冊
  • スーパーコンピュータと核兵器と私 : 金融日記

    民主党の事業仕分けによって、理研と富士通の共同開発による世界一速いスーパーコンピュータ(スパコン)を作る国家プロジェクトが中止に追い込まれそうで、方々で話題になっているようです。 その議論は「日は資源のない国だから科学技術投資をしなくてどうするのか」といったものから「これは一種の公共事業で競争力のない特定の業界や特殊法人との癒着による談合だ」といったものまでいろいろあるようです。 しかし、こういう議論をしている評論家も民主党の議員や急にいろんなことをいいだした大物学者もスパコンを実際に使ったことがある人はいないのではないでしょうか。 ということで、だいぶ昔に基礎科学の研究をしていたころ僕はスパコンを毎日のように使っていたのですが、なんとか昔の記憶を思い出してスパコンというものを解説してみたいと思います。 1.スパコンはどうやって使うのか? おそらく科学者がなんか複雑な計算をスパコンで実

    スーパーコンピュータと核兵器と私 : 金融日記
  • 東京と言う街の魅力 : 金融日記

    僕は東京と言う街が好きだ。 夜、丸の内でタクシーを拾って西麻布に向かう時、いつも決まってインペリアル・パークの横の内堀通りを抜けて行くのだが、この時の右手一面に広がる皇居前広場の松の木、その奥のお堀と欝蒼と茂る緑の木々、そして、左手にはまたお堀があってその向こう側に悠然と建ち並ぶ近代的な高層ビル群が見渡せる。 何度見ても、この二重橋前のあたりから一望できる、皇居の深遠な緑とスカイスクレイパーのコントラストは息を飲むほど美しい。 世界の他の都市と比べてみても、東京はかなりすごいと思う。 香港やシンガポールは人工的に作られたビジネス都市で無機質な感じがしてしまうし、ニューヨークはタクシーやレストランやホテルで働いている普通の人たちのサービスが最低だし、ロンドンは想像を絶するほどの飯のまずさだし、パリは実際に歩いてみると排気ガスで薄汚れた結構汚いところだ。 ヨーロッパには、プラハやストックホルム

    東京と言う街の魅力 : 金融日記
  • 藤沢数希の英語本セレクション : 金融日記

    移民とか海外移住のはなしをこの前ちょっこっと書いたので、今日は英語の話でもしましょうか。 英語は世界の共通語で、外国人同士が出会ったらとりあえず英語で会話することになっています。 世界の唯一のデフォルトの言葉です。 未来永劫この事は変わらないでしょう。 さて、英語のはなしです。 正直言って僕はもう何年も英語「の」勉強をしたことがありません。 しかし、毎日英語「で」仕事をしています。 もちろん僕は日語が母国語で、英語は大人になってから後天的に身につけた外国語ですから、受験勉強等を通して最初は英語「を」勉強していたわけです。 はるか昔のことなのですが、その時とても役にたったがいろいろありました。 このまえ屋に行った時、そのどれもがまだ売られていることに気付きました。 やっぱり僕がいいと思ったものは他の人もいいと思っているんですね。 とんでもないロングセラーでの後ろを見ると恐ろしいほ

    藤沢数希の英語本セレクション : 金融日記
  • 東京 ― ニューヨーク ― ロンドン ― パリ 世界の先進国の恋愛シーンで今起こっていること : 金融日記

    こんにちは、藤沢Kazuです。 春が少し顔を出してきたようです。 そして、花粉症の方は辛い季節になってきましたね。 さて、今日は世界の先進国で今まさに進行している少子化、未婚化の社会現象を鮮やかに説明する理論モデルを紹介したいと思います。 これから紹介する計量経済学モデルは、あらゆる社会科学の理論の中でも最もエレガントで、そして、シンプルなもののひとつだと思います。 僕はこれを考えた研究者に対する畏怖の念を抑えることが出来ません。 匿名掲示板2chにいったい誰がこんな美しいモデルを投稿したのか。 今となっては知る由もありませんが。 ==== 以下、2chからの引用 ==== 71 名無しさん@八周年 2007/07/10(火) 19:05:42 ID:WWAUdqld0 10人の男と10人の女がいたとする。 まず、いちばんもてる男に、女が3人くらい寄っていく。 2番目にもてる男も、負けじ

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