夏休み映画バトルが終わろうとしているが、中間実績のまとめによるとトップを独走するのは大人も泣かせるアニメ「トイ・ストーリー3」。こうした3D映画の隆盛から思わぬ余波も。洋画の主流が字幕版から日本語吹き替え版に取って変わりそうなのだ。字幕翻訳家は失業の危機なのか−。 文化通信のまとめ(15日現在)では、6作品が興行収入10億円を突破。上位1、2位はアニメで、実写の最高は東宝配給の「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」だ。中でも「トイ・ストーリー3」は3D版が大人気で、そのうち9割以上が日本語吹き替え版。 映画の吹き替えはもともと、ファミリー向けアニメが中心だったが、最近は「字幕が速くて読み切れない」「面倒だ」との声もあり、字幕版と吹き替え版を併映するケースが増えていた。 追い打ちを掛けたのが、今年から本格化した3D上映。立体映像に目を奪われ字幕が読みづらいとの声も多く