国内最大級のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2017」では,各企業が人材育成のためにどのような施策を行っているのかを共有する社内教育系のセッションも多い。先日レポートした「若手育成プロジェクト」もその一つだ。 CEDEC最終日の9月1日に行われた「ゲーム開発者が作るゲーム開発のための教科書 〜ブラウザ,ネイティブ,コンシューマすべてに共通するゲーム開発技術を書面化するための取り組み〜」は,3Dグラフィックスに関する知識共有を全社的な教育として行った試みについての発表であった。 登壇したのは,この教育プロジェクトを率いたCygamesの金井 大氏だ。 同社の「教科書プロジェクト」とは,書籍を出版するというわけではなく,社内の知見をドキュメント化し社内の知識共有を図り,開発スタッフの知識レベルを一定水準まで上げることを目標にしたプロジェクトの名称だ。 実体は社内用のスライド資料とな