「餘部鉄橋」の美しい姿を望む。橋脚の高さは41メートルを超える。架け替え工事の開始は2007年春の予定 ここに、その巨大さや、造型の見事さで多くの人々をひきつけて止まない、ひとつの鉄橋があります。 その名を「餘部(あまるべ)鉄橋」と言い、開通したのは、なんと明治45年(1912)といいますから、すでに90年以上が経過しています。にもかかわらず、この形式の鉄橋としては、未だにこの大きさを超えるものは作られていません。 そもそも地形が特殊だったのですね。この餘部集落の周辺だけ、山が途切れ、海に面している。しかし線路は両端の厳しい山岳地帯上を通過している。ここだけ「空中に線路を通す」必要があり、今のような形式が選ばれたのでした。高さ41メートルを超える橋脚が11本。その幾何学的な造形美は、見事としか言い様がありません。 その餘部鉄橋。数年前に列車が転落する事故が発生したこと、列車速度を落として運