もともと「ネット右翼」なんて層・集団はいなかったんです。それは基本的には「無党派層」みたいなもので、既存のメディア批判の視点を持っちゃったような人がメディアの嘘に言いたいことを言うというのが一番厚い層ぐらいなもので、あとは大してまとまりなどなく「ネット上で勝手にやる人」が増えていたという「量」の問題だったと私は考えています。 特定の思想や信条があったわけではない「無党派層」なので、わかりやすい善悪やら虚偽(だと思われたもの)に敏感に食いついて、お調子者が多ければそれは炎上などにもつながるといった具合。また、ちょうど60年代から70年代あたりの(当時の)「無党派層」が守旧的な保守政治やら権力、既得権益層に絡んでいく流れがあったように、90年代からこちらの「無党派層」にとっては守旧派としてのサヨクの言論や権力としてのメディアが絡むべき対象という感じに捉えられたのだったと思います。 中島みゆきが