触らなくても良いよう便座のふたをなくし、センサー式の洗浄ボタンが付いた東武百貨店のトイレ(東京都豊島区で) 首都圏の百貨店で最近、トイレの改装が相次いでいる。トイレの満足度が顧客の再来店を大きく左右するとして、各店とも様々な工夫を凝らす。 東京・池袋の東武百貨店が昨年暮れに改装した13階レストラン街のトイレでは、「タッチレス(非接触)」化が進んだ。設備に触る必要がないよう、便器の水洗ボタン、手洗いの水栓などは手をかざすだけで水が出る方式に。便座のふたも初めからないタイプにした。 同百貨店はこの秋から他のフロアでもトイレ改装を進める予定だが、特に重視しているのがこの「タッチレス」だという。改装計画を担当する同百貨店の山本千種さんは社員アンケートを行い、「清潔なトイレとは」について検討を重ねてきた。「におわない」「掃除が行き届いている」などと並び、「触らなくて良い」が重要なキーワードとして浮か