セックスは商品になる。ではセックス拒否は? これも男たちを動かすのに役立つようだ。 コロンビア南西部、ナリーニョ県バルバコアス市の女性たちがフニン市につながるでこぼこ道の整備を求めて、夫やパートナーとのセックス拒否のストライキを始めたのは11年6月のこと。しばしば起きる洪水や土砂崩れで閉鎖されていなければ、約56キロの道のりを行くのに最大で24時間かかった。 「男たちは最初すごく怒った」と、バルバコアスの裁判官であり、セックス拒否のシンボルである「足組み」運動の広報担当を務めるマリベル・シルバは言う。「でも、それが奏功した」 女性たちの抗議はバルバコアスの男たちをも巻き込み、面目を失った政府の役人を動かし、国と県と市政府が道路舗装の資金拠出を約束するまで続いた。11年後半にはコロンビア軍の技師たちが舗装工事に取り掛かったが、作業中の兵士1人がゲリラ攻撃により死亡。建設資材や機器を確保するこ