今から約1年前、2017年早春の国会でのことだった。 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)は野党の質問攻めに忙殺されていた。委員会室で10数メートル先に座る首相の安倍晋三の秘書官の一人が佐川氏に歩み寄り、1枚のメモを手渡した。 【写真】答弁後、書類を確認する安倍首相 「もっと強気で行け。PMより」 「PM」は「プライムミニスター(首相)」、即ち安倍首相を指す官僚たちの略語である。 「近畿財務局と森友学園の交渉記録はございません」(2017年2月24日) 「価格設定して向こうと交渉することはございません」(同2月27日) 当時、野党の攻め口を遮断するこんな強気の答弁を連発し、国有地売却の適法性を主張して追及に一歩も引かない佐川氏への首相官邸の評価はうなぎ上りだった。「PMメモ」の含意は佐川氏個人への激励にとどまらない。 首相官邸と財務省は第二次安倍内閣の
![「もっと強気で行け」安倍首相は佐川氏にメモを渡していた(文春オンライン) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e14a553c90bd29ec405669ce8f5086214c1469e7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flpt.c.yimg.jp%2Famd%2F20180409-00006923-bunshun-000-view.jpg)