ブックマーク / synodos.jp (57)

  • アメリカの二大政党は「保守対リベラル」の構図だけで分析することはできない/西山隆行 - SYNODOS

    アメリカの二大政党は「保守対リベラル」の構図だけで分析することはできない 西山隆行 比較政治アメリカ政治 国際 #リベラル#保守 日では、政党政治を分析する際に、ヨーロッパの政党政治に見られる特徴を暗黙の前提としてしまう傾向がある。その特徴とは、政党とは何らかの理念やイデオロギーに基づいて組織されたものである(べきだ)ということである。例えば、日の自由民主党は保守の政党であり、野党はリベラルな政党だというようなことが、当然のこととして語られる。アメリカ政治について語る際にも同様に、民主党はリベラル、共和党は保守の政党だという説明がなされる。 このような説明は、政党政治の大まかなイメージを持つ上で有益である。だが、ここでいう「保守」や「リベラル」とは一体何を意味するのか分からないというのが、じつは多くの人の率直な感想ではないだろうか。 稿は、アメリカで保守、リベラルと呼ばれる勢力はど

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  • 政権交代から100日を迎えたマレーシア――希望連盟政権下での民主化に向けた実績と課題 / 伊賀司 / 政治社会学・マレーシア研究 | SYNODOS -シノドス-

    世界に驚きを与えたマレーシア史上初の政権交代から、8月17日で100日が経過した。独立以来61年間政権を維持してきた統一マレー人国民組織(UMNO)。このUMNOを中核政党とする政党連合の国民戦線から、政党連合の希望連盟が政権を奪取した。希望連盟の動向には、最近あらためて国内外からの注目が集まっている。 マレーシアには5月9日に実施された総選挙の結果、当時92歳という高齢で首相に返り咲いたマハティールに注目が集まった。外交面では彼の政権が前政権とは異なり、東南アジアで台頭する中国から一定の距離をとる姿勢をみせていることに関心が集まっている。マハティールの首相就任後初の外遊先が日であり、政権発足から100日もたたないうちに2度の訪日をしていることから、彼の日重視の姿勢に好意を抱く日人ファンも少なくない。 マレーシアの政権交代はマハティール個人のリーダーシップや外交だけでなく、グローバル

    政権交代から100日を迎えたマレーシア――希望連盟政権下での民主化に向けた実績と課題 / 伊賀司 / 政治社会学・マレーシア研究 | SYNODOS -シノドス-
  • ドイツの「悩める人たちのためのホットライン」――憎しみや人種差別に抗して/アリ・ジャン氏インタビュー / 穂鷹知美 - SYNODOS

    ドイツには「悩める人たちのためのホットライン」という電話サービスがあります。難民や移民、イスラム教徒について、あるいはこれらの人々がもたらす社会への影響などについて、怒りでも不安でも、個人的体験でも、あるいは単なる質問でも、誰かに話をしたい人、聞いてほしい人は、誰でも匿名で通話料も無料でこのホットラインに電話をすることができます。 2016年9月にこのユニークなホットラインを一人で立ち上げ、昨年はそこで繰り広げられた様々な対話をとしてまとめて出版した、アリ・ジャン Ali Can 氏に3月初頭インタビューをしました。 まず今回のインタビューの背景として、ホットラインを設置するに至った過程について、著作や人自身の説明をもとに、簡単にご紹介します。 2015年以降、難民申請者がドイツで急増しますが、これに伴いドイツ社会は、人道的な支援に向かう人々と、難民受け入れに強い嫌悪感や猜疑心を示す人

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  • 「児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査」への反響と今後の展開/藤めぐみ - SYNODOS

    「児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査」への反響と今後の展開 藤めぐみ 一般社団法人レインボーフォスターケア代表理事 社会 #LGBT#性的マイノリティ 一般社団法人レインボーフォスターケア(以下、「RFC」)は、2016年11~12月にかけて「児童養護施設における性的マイノリティ(LGBT)児童の対応に関する調査」を実施した(岩健良・金沢大学人文学類准教授、白井千晶・静岡大学人文社会科学部教授、渡辺大輔・埼玉大学基盤教育研究センター准教授と共同調査)。全国の児童養護施設に対して、性的マイノリティ児童についてアンケートを実施するのは全国初の試みであり、その調査結果は大きな注目を集めた。 調査結果の報告書は、昨年5月27日に開催した調査報告会当日にHP上にアップ(※)しており、論考は、その内容の詳細よりも調査前後に届いた声や状況の変化を交えて記していきた

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  • 優生思想と私たち――旧優生保護法から出生前診断まで/広瀬一隆 - SYNODOS

    旧優生保護法(1948~1996年)にもとづき、不妊にする優生手術を強制的に受けさせられたのは憲法違反だとして、宮城県の知的障害のある女性が1月30日、国を相手に仙台地裁に提訴した。 厚生労働省によると、旧優生保護法下で人の同意なしで行われた優生手術は約1万6千件に上る。しかし手術を受けた当事者が名乗り出るケースはきわめて少なく、提訴まで至ったのは初めてとなる。 改正から20年以上たつなか、行政の資料は失われ、当事者たちの高齢化も進んでいる。一方、優生手術が行われなくなった今も、別のかたちで「優生思想」は存在している。出生前診断は広がりつつあり、障害を理由とした中絶が実質的には行われているからだ。稿では、旧優生保護法下での強制的な優生手術を入り口に、私たちに潜む「優生思想」を考えたい。 今回の訴訟の原告、由美さん(60代、仮名)の自宅は、広々とした田園の中にある。近くの駅から車で15分

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  • 日本社会の隘路を考える――三重苦はいかにしてもたらされたのか/田中拓道 - SYNODOS

    現在安倍政権のもとで、総額2兆円を超える子育て支援や教育支援の導入が議論されている。高齢者向けに偏ってきた日の社会保障のあり方が変わるのかどうか注目される。とはいえ、今日の日が直面しているのは子育て・教育支援には限定されない。それはより複合的な問題、いわば「三重苦」である。 第一に、日の財政は過去20年にわたって歳入と歳出の不均衡を続けてきた。現在の政府債務残高はGDP比で約240%と先進国で突出した値になっている(2番目はイタリアの130%)。深刻な財政状況のもと、安倍政権ではすでに2014年、2016年の二度にわたって消費税増税が延期されてきた。今回の子育て・教育支援策の財源は、主に2019年から予定されている10%への消費税引き上げの増収分を充てるとしており、財政再建への道は見えていない。 第二に、日社会は今後長期にわたる少子化と高齢化に直面していく。日はすでに世界でもっと

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  • 安保法制をめぐる「神学論争」をこえて――PSIと自衛隊の「武力の行使」/『「軍」としての自衛隊』著者、津山謙氏インタビュー - SYNODOS

    安保法制をめぐる「神学論争」をこえて――PSIと自衛隊の「武力の行使」 『「軍」としての自衛隊』著者、津山謙氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#PSI#「軍」としての自衛隊 冷戦終結を契機として、自衛隊の任務および地理的な活動領域は徐々に拡大・深化してきた。そして、PSI参加を契機に、自衛隊は他国軍との間で「武力の行使」を含む格的な軍事演習を繰り広げている。「集団的自衛権の行使」が合法となったいま、「神学論争」から脱却するためにいかなる安全保障論議が必要なのか? 『「軍」としての自衛隊』著者、津山謙氏に話を伺った。(聞き手・構成 / 芹沢一也) ――PSI(Proliferation Security Initiative)とは、どのような安全保障レジームなのでしょうか? PSIとは、核兵器等の大量破壊兵器、あるいはミサイルなどの運搬手段の拡散をい止めるための国際的な取り組みです

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  • 憲法論議を「法律家共同体」から取り戻せ――武器としての『「憲法改正」の比較政治学』/浅羽祐樹×横大道聡×清水真人 - SYNODOS

    文化の日。「国民の祝日に関する法律」第2条によれば、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨とする。それでは、それがなぜ11月3日でなくてはならないのだろうか。実は、70年前、1946年(昭和21年)のこの日、日国憲法が公布されたのである(なお、5月3日の憲法記念日は、翌47年(昭和22年)に憲法が施行された日である)。日国憲法が自由や平和、文化といった理念を重視していることにちなんで、この日は祝日とされた。 その日国憲法をめぐる情勢は、いまや新たなステージに入りつつある観がある。改憲を志向する勢力が、国会において憲法改正発議に必要な「3分の2」を獲得し、憲法審査会での審議がまもなく再開するからである。改正を視野に入れた憲法論議は今後、ますますホット・イシューとなってくるだろう。 2016年7月に刊行された駒村圭吾=待鳥聡史(編)『「憲法改正」の比較政治学』(弘文堂)は、そんな

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  • オルタナ右翼を考える/前嶋和弘×八田真行×町山智浩×荻上チキ - SYNODOS

    今月20日、共和党のドナルド・トランプ氏による新政権が発足した。そんな中、トランプ氏の大統領就任に反対するデモは各地で行われ、人種差別、女性蔑視、移民排斥に対する危機感を訴える声が広がっている。大統領選において早くからトランプ氏を支持し、ネット上で過激な発言を繰り返している「オルタナ右翼」とは一体何なのか。今後アメリカ政治にどんな影響を与えうるのか? 専門家に伺った。2016年11月16日(水)放送TBSラジオ荻上チキ・Session22「トランプ旋風の一翼を担った『オルタナ右翼』とは何なのか?」より抄録。(構成/戸村サキ) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時~生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモ

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    despair0906
    despair0906 2017/02/12
    “スペンサーは、「日本は移民が少なくて排他的で素晴らしい!」と言っていましたね。”
  • LGBTと「異常動物」のゆくえ――差別発言の報道をめぐって/遠藤まめた - SYNODOS

    LGBTと「異常動物」のゆくえ――差別発言の報道をめぐって 遠藤まめた 「やっぱ愛ダホ!idaho-net」代表 社会 #LGBT#差別報道 昨今、LGBTなどの性的少数者に対する発言が物議をかもしている。 11月29日には海老名市議がツイッター上で、同性愛者について「生物の根底を変える異常動物だということをしっかり考えろ!」などと書き込み、批判を受けてツイートを削除。酒を飲んでいたせいだと弁明した上で「同性愛は個人の自由だと思うが、基的には男女の別があるので少しおかしい」と述べた。12月3日、海老名市議会は同市議に対する辞職勧告を賛成多数で可決した。 また、11月29日、岐阜県庁の職員もツイッター上に「同性愛は異常でしょ」などと書き込み、他にも信用失墜行為のあったことから、県は同職員の処分を検討。さらに、12月10日、岐阜県議が会議の最中に「同性愛は異常」とヤジをとばし、翌日に謝罪会

    LGBTと「異常動物」のゆくえ――差別発言の報道をめぐって/遠藤まめた - SYNODOS
    despair0906
    despair0906 2015/12/21
    “ 学校の休み時間、親戚の集まり、職場の飲み会、テレビ番組にいたるまで(今年も紅白歌合戦で「桃組」はやるんだろうか?)とにかく安易かつ深くものを考えずに、これまで「あいつホモなんちゃう?」「オカマみた
  • 「平和」は「戦争」に負けています/『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』著者、伊藤剛氏インタビュー - SYNODOS

    「平和」は「戦争」に負けています 『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』著者、伊藤剛氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#ピースコミュニケーション#なぜ戦争は伝わりやすく-平和は伝わりにくいのか もしも、目の前に「戦争」と「平和」と書かれた2つのカードが並べられたとして多くの人は「平和」を選ぶはずなのに、なぜ、戦争はなくならないのか……。この疑問にコミュニケーションという切り口からアプローチした『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』が上梓された。今回は著書の伊藤剛氏に、なぜ平和にコミュニケーションが必要なのかお話を伺った。(聞き手・構成/山菜々子) ――伊藤さんはデザイン・コンサルティング会社「asobot」を設立したり、「シブヤ大学」を設立したりと、コミュニケーション分野の企画をしている、なんだかオシャレな人というイメージなのですが……。 オシャレな人……(

    「平和」は「戦争」に負けています/『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』著者、伊藤剛氏インタビュー - SYNODOS
    despair0906
    despair0906 2015/09/27
    もし仮に人気のあるアイドルやタレント、学者までもが口をそろえて体制側に支持をし始めたら、政権の決定に歯止めはきかないでしょうね。今は、その代表格が作家の百田尚樹氏ですが、それでは多くの人のアイコンに
  • 逃げることさえ許されなかった――ハンセン病患者の沖縄戦/吉川由紀 - SYNODOS

    敗戦から70年を経た今日、沖縄戦のみならず戦争体験の継承は体験者の減少とともに難しい局面を迎えつつあります。 私たち非体験世代は、体験がないからこそ、体験者が遺して下さる言葉や資料を頼りに、それぞれの視点で戦争の教訓を見出し、今日化し、何をどのように継承するのか模索し続ける必要があります。 今回ご紹介する「ハンセン病患者の沖縄戦」は、沖縄戦記録の中でもあまり知られていません。しかし、圧倒的少数者であったハンセン病患者の沖縄戦を辿るとき、戦時体制が弱者の上にどのように構築され、どのように切り捨てられ殺されていくのか、凝縮された戦場の実態を見ることになります。また、ハンセン病をめぐる差別や偏見の歴史から、市民の加害責任を問われることにもなります。 戦争を単純化せず、戦争への想像力をはぐくむためにも、個別具体的な被害や加害の事象を地道に積み上げていかねばなりません。ハンセン病患者たちの沖縄戦被害

    逃げることさえ許されなかった――ハンセン病患者の沖縄戦/吉川由紀 - SYNODOS
    despair0906
    despair0906 2015/09/27
    “第24師団の兵士は戦後、「一番先にぶつかった“敵”は、米軍ではなくて、沖縄のレプラ患者だった」(「北海タイムス」1964年5月3日)と語った”
  • 「被害者萌え」では救われない――セックスワーク論再考/青山薫×要友紀子×荻上チキ - SYNODOS

    セックスワーク=貧困!? メディアがセックスワークと貧困の関係をぞくぞくと取り上げている。しかし、その関係性を強調するあまり、別の弊害は出ていないだろうか。今までのセックスワーク論をアップデートするために必要な視点を語り合う。(構成/山菜々子) 荻上 いま、新たな売春形態やJKビジネスなどにフォーカスをあてる形で、セックスワークが貧困のひとつの受け皿になっている語りが出てきています。ぼくも個人売春に焦点を当てて、貧困とセックスワークの関係について書いています。 こうした語りに対し、セックスワーク全般のスティグマ化につながるのではないかとして、要さんは懸念を表明しており、僕のリサーチについてもご批判をいただいたりしています。そこで今回は、SWASHの要さん、研究者の青山さんに、いま改めてセックスワーカーを日で議論するため、どのような注意が必要なのか伺っていければと思っています。 まずは前

    「被害者萌え」では救われない――セックスワーク論再考/青山薫×要友紀子×荻上チキ - SYNODOS
    despair0906
    despair0906 2015/04/28
    『そもそも他の仕事でも労働基準法がなし崩しになっている日本の現状では、性風俗産業独特の規制をも無くす非犯罪化は、理想でしかない』
  • 新しいセックスワークの語り方―― 風俗、援デリ、ワリキリ…、同床異夢をこえて/水嶋かおりん×鈴木大介×荻上チキ - SYNODOS

    新しいセックスワークの語り方―― 風俗、援デリ、ワリキリ…、同床異夢をこえて 水嶋かおりん×鈴木大介×荻上チキ 社会 #風俗で働いたら人生変わったwww 現役セックスワーカーによる性風俗業界のレポートとして話題になっている新書『風俗で働いたら人生変わったwww』(コア新書)は、従事する女性たちの貧困や不幸ばかりに特化されがちであったセックスワーク論に新たな視点を導入し、性風俗業界のイメージを更新した。その著者である水嶋かおりん氏、そして『最貧困女子』の著者でありルポライターの鈴木大介氏と共に、あらためてセックスワーカーの全体像を捉え直すと同時に、正しいセックスワーク論のあり方を模索する。(構成/岡堀浩太) 荻上 日は現役風俗嬢であり風俗嬢講師の水嶋かおりんさんと、ルポライターの鈴木大介さんをお招きしての鼎談をお送りします。鼎談のきっかけとなったのは、今年の2月に水嶋さんが出された『風俗で

    新しいセックスワークの語り方―― 風俗、援デリ、ワリキリ…、同床異夢をこえて/水嶋かおりん×鈴木大介×荻上チキ - SYNODOS
    despair0906
    despair0906 2015/04/01
    『「身体も売れなくなった女」という物言いの前提には「本来であれば身体は簡単に売れるはず」という誤った認識がある』
  • ロシア憲法裁判所「HIVによる国外追放は違憲」 / SYNODOSが選ぶ「ロシアNOW」 | SYNODOS -シノドス-

    ロシア憲法裁判所の判決によると、外国人がヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染、罹患していても、それが国外追放とその後の入国禁止の無条件の理由とはなり得ない。ロシアNOWが取材を行った人権保護活動家は、この判決をHIV感染者の人権保護分野における重要な進展と呼ぶ。(ダリヤ・リュビンスカヤ) 外国人あるいは無国籍者がHIV感染者である場合、例えその家族がロシアに定住していたとしても、国外追放およびその後の入国禁止を可能とする、連邦法「ロシア連邦からの出国およびロシア連邦への入国手順について」、「ロシア連邦の外国人の法的地位について」、「HIVに起因する病気のロシア国内での感染拡大防止について」の規定の適用に、ロシア憲法裁判所は違憲判決を下した。 これらの法律では、外国人が「公衆衛生の脅威」となる場合、在留が合法的だったとしても、好ましくないと判断されてしまう。HIV感染者と診断された場合、外国

  • 学園祭の「ホモネタ」企画を考える――「芸バー」炎上、何が起こっていたのか/遠藤まめた - SYNODOS

    学園祭の「ホモネタ」企画を考える――「芸バー」炎上、何が起こっていたのか 遠藤まめた 「やっぱ愛ダホ!idaho-net」代表 社会 #ホモネタ#学園祭 秋といえば学園祭シーズン。各地では学生たちがさまざまな企画を打ち出す中で、近年いわゆる「ホモネタ」企画がエスカレートしているようだ。「ホモネタ」とは、LGBTなどのセクシュアル・マイノリティを劣ったものとして描き、笑いの「ネタ」として消費することを指す。 学生にお金を払えば「同性から告白される恐怖体験が味わえる」「万が一カップル成立したら景品をプレゼント」、あるいは「オカマ」「ホモ」などといった言葉が、ただ条件反射的な笑いとして消費される――。これまでも女装や男装の企画は、学園祭において人気だったが、事態は単にジェンダーを遊ぶだけではない方向へエスカレートしている。 「ホモネタ」企画に盛り上がる同級生の姿を前に、少なくないLGBT当事者の

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    despair0906
    despair0906 2015/03/17
    『ネット上では「寄ってたかっての批判で企画を潰すなんて」「人権団体が圧力をかけたらしい」との声も多かったが「寄ってたかっての批判」も存在しなかったようだ。』
  • 「多様な性の当事者たち」にとっての東日本大震災とは?/小浜耕治 - SYNODOS

    セクシュアリティの課題は、セクシュアル・マイノリティのみならず、性と生をよすがに自身を見つめ人とつながる、すべての人にとって質的な課題です。そのため、あえてLGBTやセクシュアル・マイノリティにとっての、ではなく、「多様な性の当事者たち」にとっての、として論じてみます。「多様な性の当事者たち」には、自身のセクシュアリティに自覚的に生きるひと、すべてを含むと考えます。 震災などの災害も、同じくすべての人の課題であることは言うまでもないでしょう。また、これらの危機は障害者・高齢者・女性・子ども・疾病を持つ人など、日常から特に配慮の必要な人たちに、より多くの影響が出るということも、災害弱者という表現で指摘されているところです。 3年半前の東日大震災で、セクシュアリティに関わる課題は、どのようなものがあったのか? 当事者コミュニティはどのようにそれを受け止めたのか? 地域はどうだったのか? こ

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    despair0906
    despair0906 2015/03/16
    『多様な性に基づくニーズは、こうして隠されていくという、現実を突きつけられたと感じました。』
  • 『絶叫』――人生は、壊れるときには壊れてしまう/葉真中顕×水無田気流 - SYNODOS

    『絶叫』著者であるミステリー作家・葉真中顕さんと、『シングルマザーの貧困』著者の社会学者・水無田気流さんによる特別対談! 母の呪い、家族のかたち、自由論議……同世代の二人が語りつくす。(構成/山菜々子 sponsored by 光文社) 母の呪い 水無田 『絶叫』読みました。とても緊張感があるミステリーでしたね。特にオチがすばらしいですね。もう、これは! 葉真中 ありがとうございます! 水無田 『絶叫』は、日の高度成長期を背景にしたギリシャ悲劇のようですね。物語の中では「母」が大きな役割を果たしていますが、母親との対峙に成功している点でも、大変に珍しい作品です。 日小説には、母性に対する幻想が捨て切れなかったり、結局は母性に回収されて終わりという話が多い中で、きちんと母性と対決している。そして、あの結末にいたります。 葉真中 それはまさに核心で、あの結末は書き始めてすぐに決まったん

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  • 「LGBTといじめ」を考える/遠藤まめた - SYNODOS

    「自分らしくって言うけど、それってなんなんだよ」――。そう言われた少年は、苦しそうに顔をゆがめた。10年ほど前に放映された「真剣10代しゃべり場」(NHK教育)のこの一コマを今でも覚えている。「真剣~」は、10代の若者たちによる討論番組で、その回のテーマは「男らしくなきゃダメですか?」だった。テーマを発案したのは「男らしくないことでいじめられている」という中学生男子。 彼は「自分は自分のままではダメなんだろうか」とスタジオに集まった10代の仲間たちに問いかけていた。仲間たちは「そのとおりだ」と応じた。「いじめられる側にも原因がある」「自分を変えるべき」との厳しい意見が相次ぐ中で、彼はやがてポロポロと涙を流し始めた。番組を観ながら、当時高校生だった私はだんだん重苦しくなった。いじめられても守ってもらえないタイプの子どもっているんだな、と思った。そして、そんな子どもである彼のことを、他人事だと

    「LGBTといじめ」を考える/遠藤まめた - SYNODOS
    despair0906
    despair0906 2015/03/16
    『人種や民族が違っていたり、発達障害があったり、男らしさ/女らしさから外れたり、LGBTであったりする子どもたちは「いじめ被害のハイリスク層」として、欧米諸国では個別のいじめ施策が取り組まれている。』
  • 少数派であることを恐れない――現代アートを仕事にすること/森美術館キュレーター・荒木夏実氏インタビュー - SYNODOS

    私たちはなぜ美術館を訪れるのだろう。アートにはどんな力があるのか。今回の「高校生のための教養入門」では、そんな疑問を持って、森美術館のキュレーターとして活躍される荒木夏実さんを訪ねました。「アートを仕事にすること」は、荒木さんにとって、「社会とどう関わるか」につながる生き方の選択だったのです。(聞き手・構成/長瀬千雅) ――荒木さんは、キュレーターというお仕事はどのようなものだとお考えになっていますか。 「展覧会の企画と実施をする人」というのが最も基的な定義ですね。美術館に所属する人が大多数ですが、最近では特定の機関に属さないインディペンデント・キュレーターも増えてきました。日では学芸員と言われることが多いですが、公立の美術館・博物館が多い日では、学芸員資格を持った美術企画の専門職員という位置づけが主でした。今でも、県や市の職員として採用されてそのままずっと勤める人が多数です。インデ

    少数派であることを恐れない――現代アートを仕事にすること/森美術館キュレーター・荒木夏実氏インタビュー - SYNODOS