ロシアW杯から新たに導入されている『ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)』制度は、出場全32チームの初戦16試合を終えて、計4回の介入が行われてきた。だが、まだまだルールが周知されていないのも事実。ここでは全ての事例を見ながら、グループリーグ第1節を振り返ってみたい。(第2節はこちら) VARはビデオモニターを見ながら試合を追い、必要に応じて主審に助言を行う審判、またその制度のこと。一般には『ビデオ判定』とも呼ばれている。今大会では、モスクワの別会場に集まった国際主審4人が担当しており、①得点②PK判定③一発退場④人違いの4要素に関するものについて、「明白かつ確実な誤り」があれば判定に介入することになっている。(詳しくはこちら) ここまで介入があったプレーの内訳は、②PK判定が3回、③一発退場が1回。①得点に関しては、ゴールラインテクノロジー(GLT)という別のシステム(2014年ブ