— 152 — 被災地診療支援のための電子診療鞄の開発と臨床 東北大学加齢医学研究所心臓病電子医学 山家 智之 (共同研究者) 東北大学サイバーサイエンスセンター 教授 吉澤 誠 東北厚生年金病院循環器センター センター長 片平 美明 宮城社会保険病院循環器科 部長 秋野 能久 東北労災病院斤量者予防医療センター センター長 宗像 正徳 仙台市立病院循環器科 科部長 八木 哲夫 宮城県立がんセンター循環器科 医長 大和田 直樹 宮城県立循環器呼吸器病センター循環器科 医長 柴田 宗一 はじめに 東北大学の調査では、 東日本大震災では、 これまでのすべての過去の、 どの震災と比較して、 循環器疾患の増加が観測される新たな現象が発見されている。 すなわち、 2011年3月11日以降、 東日本震災の被災地では、心血管イベントが多発し、改めて自律神経機能診断による心血管 系機能、凝固機能診断の重要