僕は松本大洋さんの「ピンポン」という作品が大好きだ。 漫画原作はもちろんだが、実写映画は100回以上見て全セリフを暗記したし、2014年に放送された湯浅監督のアニメも素晴らしかった。 数十回繰り返し見た時点で「なぜこんなに惹かれるのか?」を自分なりに分析したのだが、そこで考えて出た答えは 「ピンポンは才能論だった」 ということだ。 それだけではわかりにくいのでどういうことか説明しよう。 ピンポンには5人の才能ある若者が登場するが、この5人の才能を順に並べると 才能多い ↑ ・ペコ ・スマイル ・ドラゴン ・チャイナ ・アクマ 才能少ない ↓ という順番になる。 高校生で一番強いドラゴンとスマイルは順番が逆では?と思う人もいるかもしれないが、劇中ドラゴンがスマイルの才能に嫉妬していること、漫画版の最終回で「君なら優れた選手になれたろうに」とスマイルの引退を惜しんでいることなどからスマイルの順