安倍首相が集団的自衛権行使容認の口実にしているのが、海外でのNGO(非政府組織)活動への自衛隊支援です。本当にそうなのか。一時帰国したペシャワール会現地代表の中村哲氏と、日本国際ボランティアセンター(JVC)代表理事の谷山博史氏に聞きました。 (写真)なかむら・てつ 1946年福岡県生まれ。九州大医学部卒。医師。1984年にパキスタンのペシャワールに赴任。民衆のために医療活動とともにかんがい事業に取り組む。マグサイサイ賞など受賞多数。著書に『医者、用水路を拓く』(石風社)など。 民衆が望む「国際貢献」こそ ペシャワール会現地代表 中村 哲さん ―首相は「海外のNGOのために」などを口実にしていますが。 アフガニスタンとの国境の州都・ペシャワール(パキスタン)を拠点に、現地で民衆支援活動してから、ことしちょうど30年です。日本人であることが一つの安全保障でした。 アフガンの民衆が、日本につい