患者さんから、時々この記事のタイトルにあるような質問をされることがあります。 特に双極性障害(躁うつ病)で軽躁状態になったことがある方や、お薬で軽い躁状態が誘発された既往のある方は、軽躁状態の爽快感を求めることがあります。 明らかな躁状態が問題なのは分かる。でも軽い躁状態なら気分も明るくなるし、やる気も出るし、むしろいいことじゃないか、というのが言い分です。 常に暗い気持ちに覆われているうつ状態を長く経験している方が、軽躁状態に憧れてしまう気持ちは、確かに分からなくはありません。 しかし軽いとは言っても躁状態に気分を保つべきではありません。 今日は軽い躁状態(軽躁状態)の何が問題なのかをお話しします。 1.軽い躁状態(軽躁状態)とは? 躁状態は2つに分けられます。それは「躁状態」と「軽躁状態」です。 躁状態は、気分が異常に高揚し、爽快感と万能感に包まれて活動的になる、というような状態です。