適応障害はしばしば「甘え」だと誤解されてしまうことがあります。 適応障害はその疾患概念が分かりにくいため、甘えと誤解されやすい側面があることは確かです。「適応する努力もせずに病気だなんて、それはおかしいんじゃないか」と批判する方の気持ちも分からないわけではありません。 しかし適応障害の「適応できない」という事がどういった状況を指しているのかを正しく理解して頂ければ、適応障害はただの甘えではないという事が分かって頂けるはずです。 適応障害を誤解して「甘えだ」「努力が足りない」と叱ったところで誰にも何のメリットもありません。それどころか当人をより精神的に追い詰めてしまったり、職場のメンタルヘルス環境をより悪化させてしまったりと害ばかりになります。 今日は適応障害が甘えではない理由と、そもそも病気とはどんな状態を言うのかというのを改めて考えてみましょう。 1.適応障害は甘えなのか? 「適応障害な