重度の脳性麻痺で介護の欠かせない娘とうつと認知症を併発してしまった遠く離れて暮らす自分の母親、母の命か? 娘の命か? どうすることもできない選択を迫られた脇谷みどりさんは、母の命を守るため郵便局に走った──。 ◇ ◇ ◇ 「娘が死んでもいいから母を助けるか。娘を助けなあかんから母を放っておくか」 ある日突然、童話作家の脇谷みどりさん(63)は究極の選択を迫られ、胸が張り裂けそうになった。 1995年4月、郷里の大分県に住む父から、当時67歳の母がうつ病と認知症状を併発、「死にたい」と泣いてばかりいるから帰って来てほしいと電話があった。 だが、脇谷さんの長女かのこさん(35)は脳性麻痺で重度の障がいがある。寝たきりの娘を置いて、兵庫県西宮市の自宅を離れられない。 「そんなん、選べないでしょう。両方助けるにはどうすればいいか。必死に考えました。電話を毎日、長時間かけたら1か月に何万円も
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