5月16日、 日本にもインフレの足音が確実に近づいてきた。写真は千葉市のスーパーで2020年5月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 16日 ロイター] - 日本にもインフレの足音が確実に近づいてきた。エネルギー価格の上昇だけでなく、食料品価格の値上がりが目立ち始め、今年後半にかけて消費者物価指数(除く生鮮、コアCPI)の前年度上昇率が2%台で高止まりする可能性が大きくなっている。 円安進展が値上げに拍車をかけ、4月輸入物価指数は前年比44.6%増に跳ね上がった。一方で「ゼロコロナ」政策によって中国経済が減速しており、4─6月期の日本の国内総生産(GDP)は頼みの外需に勢いが出ないだろう。内需は物価高による実質購買力の下押しに直面してマイナス成長が予想される1─3月期からのⅤ字回復に暗雲が垂れ込めている。景気低迷と物価上昇という「ミニスタグフレーション」の可能