アメリカで自動運転の技術開発が活発になる中、交通当局がミラーやハンドルのない宅配用の無人車両が公道で走行できる許可を初めて出しました。 許可が出たのは360度を見渡すカメラが搭載されている宅配用の小型の無人車両で、ミラーやハンドルがありません。 アメリカではカリフォルニア州などが独自に自動運転車両の公道での走行を認めていますが、連邦政府の規制当局がミラーやハンドルなどがない車両の走行を認めるのは初めてだということです。 この車両はピザ店やスーパーから近隣に品物を届ける宅配サービスでの活用が検討されていますが、最高時速が40キロとなっていて、当局は「低速の自動運転車両のため、これまで必要としていた特定の機能は意味をなさない」と説明しています。 自動運転は安全性をどう確保するかが課題ですが、ドライバー不足の輸送現場などから活用の期待が高まっていて、実用化にはずみがつくか注目されそうです。