開港記念日である9月4日に、台風21号が直撃した関西空港。3日後の7日には被害が少なかったB滑走路とLCC用の第2ターミナルを使って暫定復旧し、21日には冠水したA滑走路と停電に見舞われた第1ターミナルも全面再開させ、旅客が使う施設は復旧のめどがついた。対岸と関空を結ぶ連絡橋は、4日にタンカーが南側に衝突したことでバスや緊急車両などに限られてきたが、10月6日午前0時にはマイカー規制が解除され、2019年ゴールデンウイークの完全復旧を目指す。 前回は、こうした旅客施設が復旧する裏で、作業が後回しになってきた貨物を取り上げた。貨物を扱えるキャパシティーは、台風前と比べて8割の水準に戻ったが、事業者の中には全面再開の見通しが立っていないところもある。 このため、貨物取扱量が台風前の水準に回復するまでに時間を要する可能性があるだけでなく、1995年に起きた阪神・淡路大震災の影響で大打撃を受けた神
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