次期Java SEとなるJava SE 7での採用が検討されている言語機能に関数型やクロージャがある。Java SE 7における目玉の1つに数えられる同機能だが、現在のところ仕様の候補は必ずしも1つではない。 2006年8月18日(米国時間)、Java言語の主要アーキテクトであるGilad Bracha氏、Neal Gafter氏、James Gosling氏、Peter von der Ahé氏らはJavaへ関数型やクロージャの導入を提案するホワイトペーパを公開。関係者からしてもこの提案はきわめて重要な位置にあるが、必ずしも同提案を採用しなければならないというわけではない。議論をする余地は依然として残されていると見たほうがいい。 これに関して、2007年4月11日(米国時間)、Howard Lovatt氏のブログにおいて興味深いホワイトペーパが公開されたので紹介しておきたい。同氏はJav
直接的に記事中に反映することはないものの、その記事を書く上で取材先にご協力いただくことがある。例えば、これまで取材したことのある方に、「今度こんな記事を書こうと思っているんですが」などと自分が考えていることをお伝えし、それについてどう思われるかを聞いて回る、というものだ。記者なりの“マーケティング活動”である。 今回の記者の眼ではそのような、取材先との会話の中からお聞きした“名言”をご紹介したい。日経コンピュータ4月16日号特集「ITがあってこそ」の企画を固めるまでにお会いした方々からいただいたものだ。いずれも記事に出ることはなかったが、記者が参考にしたものである。 ITのためにITを使い、ITを実行する これはある企業のシステム部長からお聞きした言葉だ。通常「IT」はInformation Technologyの略だが、そのシステム部長は、「なぜITを使う必要があるのか」、「ITで何をす
「仕事を辞めて何もしないでいると,5年以内に死にます。私はもうちょっと長生きしたいから働くことにしました」。これは某国産メインフレーマを退職された方から,数年前にお聞きしたセリフです。この方,定年退職まで数年を残して会社を辞め,IT関連の新会社を設立されました。団塊の世代より,少しだけ上の世代に属しています。 統計的には何の裏づけもありませんが,「何もしないと,5年以内に死にます」という言葉にはインパクトがあります。いわゆる“2007年問題”で退職を間近に控えた団塊の世代の中にも,ひそかに同じ想いを抱きながら,退職後の身の振り方を考えている方は多いのではないでしょうか。 実際には,個人差もありますが60歳と言えばまだまだ元気な人が多い。厚生労働省が2006年8月に発表した「日本人の平均余命(平成17年簡易生命表)(PDF)」という資料を見ると,2005年における平均余命(各年齢の者があと何
「情報システムを一刻も早く統合したいのだがエンジニアが確保できない」――。米CereCastは逼迫する技術者ニーズに応えるため、世界各国からエンジニアを集め顧客に派遣する。同社からエンジニアの派遣を受けたあおぞら銀行では、オーストラリア人が日本人チームを率いる姿などが当たり前となった。「外国人エンジニア」活用の実際を解説する。 あおぞら情報システムで起きていること あおぞら銀行の情報システム会社、あおぞら情報システム――。私は、エンジニアが忙しく働くこの会社のオープンフロアで、打ち合わせが始まるのを待っていた。なんとなく耳に入ってきた英語には、オーストラリア訛りがある……。内容までは分からないが、アクセントと抑揚だけは聞き取れた。その人物はコンピューター画面を指差しながら、周囲の日本人エンジニアたちに何か説明している。日本人エンジニアたちはうなずいたりメモを取ったりしながら、ときどき質問を
ITpro読者の中には,はてなブックマークなどのソーシャル・ブックマーク・サービスを利用している方は少なくないだろう。多数のユーザーが気に入ったサイトや記事のURLをネット上に保存し公開することで,ブックマーク数の多寡により記事の人気度や有用度がわかるというものだ。 確かに,有用なサイトやおもしろいブログが一目でわかるのは,効率的で便利だ。記事を読むにせよ,ものを買うにせよ,なるべく“はずれ”は引きたくないので,他人の評価やレビューを読んで判断するという人は多いだろう。最近は,そうした行動傾向をランキング症候群と呼ぶらしい。 しかし,今どきのネット・ユーザーが,それほどランキング情報を信頼しているとは思えない。例えば,筆者は仕事の必要上,複数のソーシャル・ブックマークを利用しているが,ブックマークのランキング情報が自分に役立っているという実感はあまりない。 もちろんランキング上位にあるペー
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 知識やノウハウを見えるカタチで蓄積 人材の流動化が勢いを増す中、日々の業務の中で生まれてくる「気づき」や「ノウハウ」をいかにカタチにし、資産として残すかは、今日の企業にとって重要な課題だ。今、そうした「集合知」を蓄積し、更新し、さらに見つけ出すためのツールとして注目を集めているのが「Wiki」というツールだ。 Wikiはウェブサイトのひとつの形態だが、誰でも簡単にコンテンツを追加、削除し、編集できることが特徴となっている。例えばこの記事がWiki上に掲載されていれば、読者であるあなた自身が情報を追加したり、修正したりできることになる。 誰もが自由に編集できたら混乱が生じると心配する人もいるかもしれない。しかし、実践してみるとちゃんとした
会議室は、もっと便利に、効率的に利用できる余地がある。会議室に置くPCや無線LANに関する対応、プレゼンテーションのための環境整備など、IT担当者ができる範囲で、積極的に工夫をしてみたいものだ 普段何気なく利用している会議室だが、工夫次第でもっと効率的かつ便利に使うことができる場合が多い。特に情報システム部門がかかわる部分においては、いくらでも工夫ができるのではないだろうか。 改めて強調するまでもなく、利用者は面倒くさいことを嫌う。利用者のモラルに期待して、後で腹を立てるよりは、利用者は面倒くさいことを嫌うものだという前提でいろいろ工夫したいものだ。そこで今回は、会議室において情報システム部門がかかわる部分で、よくある問題の解決方法や、もっと会議室を便利に使うための工夫について述べていきたい。 ぐちゃぐちゃ配線の問題 会議室にPCを常備すると、いつの間にか配線がぐちゃぐちゃにされていること
ベンチャー企業におけるシステム構築のやり方は大企業のそれと異なることが多い。システム構築の方法には絶対的に正しいというものはない。要は選択の問題だ。しかし、日本最大のSNS(ソーシャル・ネットワーキング サービス)であるミクシィの取締役に2006年1月就任した若干26歳のバタラ・ケスマさんの話を聞くにつれ、システム構築に地殻変動が起こっている気がしてならない。 ケスマさんがプログラミングを始めたのは中学1年。インドネシアから日本に留学していた19歳の時にミクシィの前身であるイー・マーキュリーでインターンを始めた。求人情報サイトなどの運営企業として成長する同社の成長を支えた。在学中にSNSをやりたいとミクシィの社長に提案。当初1人で開発を担当したこのシステムは、今や300万人の会員を擁する日本で第3位のトラフィックを持つサイトとなった。ケスマさんは、15人の部下とともに同社のIT戦略を支える
Nagiosは,サーバーの稼働状態を監視するソフトウエアである。システムの異常を検知すると,それを管理者にメールで報告する機能などを備える。Webインタフェースによるステータス閲覧やレポート出力もできる。 サーバーの稼働状況を監視するのは,システム管理者の役目である。システム管理者は,サービス停止などの異常をいち早く見つけ,それに迅速に対処しなければならない。しかし,24時間365日,常にサーバーを監視するのは大変である。特に複数台のサーバーを管理している場合はなおさらであり,監視漏れなどが生じやすい。きちんと管理するには,複数台のサーバーを常時一括監視できる「監視ソフト」の導入が望ましい。 Nagiosは,有償ソフトに匹敵するほどの充実した機能を持つ,フリーの監視ソフトである。基本機能は,サーバーにPINGを飛ばしての「死活チェック」と,クライアントとしてサーバーにアクセスして稼働状況を
前回の記事で説明したように,ボタンというUI(ユーザー・インタフェース)部品だけでも,いろいろと見るべきポイントがあります。ましてや,画面をや,です。ユーザーに何かをしていただく場合には,本当に様々なことを考えて設計する必要があります。今回は,アンケートや会員登録画面で,思うところをまとめてみました。ご参考になれば幸いです。 画面遷移のパターンは大きく四つ アンケートや会員登録を行う場合,大きくは四つほどのパターンに分けられると思います。【1】最初にmailアドレスを登録してもらい,そのアドレス宛に入力画面のURLを送付して入力してもらう形式。システムとしては少し複雑になりますが,有効なmailアドレスを取得できるのは,運営を考えると非常に有効です。【2】単純に一画面で完結する入力画面。【3】複数画面で進んでいく方式。そして,【4】ECモールのように予め会員登録がされている場合のアンケート
今回から2回にわたり、IT全般統制の各領域(カバー範囲)を、PCAOB(公開会社会計監視委員会)の四つのカテゴリーに基づいて解説する。今回は「プログラム開発」と「プログラム変更」にかかわるIT全般統制を取り上げる。 IBM ビジネスコンサルティング サービス プログラムの開発と変更にかかわるIT全般統制とは、どのようなものでしょうか。COBITの「調達と導入(AI)」ドメインは、「IT戦略を実現するために、ITソリューションが識別され、開発または取得され、ビジネスプロセスに統合化される必要がある。さらに、それらのシステムの変更および保守を通して、ライフサイクルが既存システムに対して継続される」ことを目的としたプロセスのグループです。 すなわち、「ビジネスに貢献するための情報システムの調達(開発・保守)プロジェクトが、業務要件を満たし、計画された予算、期間で実施され、業務プロセスと統合される
前回は,ロジカルに成功指標を持ってゴールを「見える化」することが重要というところまで説明した。今回はその続きである。 ユーザー企業の方々の意見を集約すると,ゴールの指標化をロジカルなやり方で設定できているところは少ない。お題目的にそれらしいゴールは出すものの,実際のところは,「経営層がそこそこ納得している」「プロジェクトに影響を受けた人たちがおおよそ納得している」という状態をプロジェクトの成功と認識しているようである。 現実的には,利害関係者,影響を受ける現場など,みなが諸手を挙げての大成功などというプロジェクトはまずありえない。立場の違う人たちそれぞれが,プロジェクトのことをあまりひどくは言っていない,とか,感想を聞けば「まあ,こんなもんじゃないの」とかのコメントが返ってくる,というぐらいがかなりの成功のレベルだという。 これは成功指標だけでは語れないプロジェクトの重要な側面であろう。ポ
2007/04/18 ソースコードの静的解析ツールを提供する米コベリティは4月18日、自動車業界に強い販売会社である豊通エレクトロニクスとパートナーシップを締結し、日本市場において本格的に販売活動を開始すると発表した。2007年9月には東京に日本法人を設立する予定だ。 コベリティは、米スタンフォード大学の研究チームが開発した技術をベースとしたソースコード解析ツール。コンパイル時にソースコードを静的に解析することで、プログラムの不具合やセキュリティ脆弱性を発見できる。対応するプログラムはC、C++、Javaの3種類。すでにワールドワイドでは235社に採用されており、日本ではNTTドコモなど、20社で利用されているという。 コベリティの解析ツールは、コンパイル時にこれらの問題を検出するため、ソースコードの実行やテストケースは必要ない。テスト環境が不要なので、従来テストに費やしていたコストや時間
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