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芝園団地で開かれた太極拳の体験イベント。大学生の団体「芝園かけはしプロジェクト」が中心になって開いた=2018年6月、埼玉県川口市、大島隆撮影 前回、団地に住む友人に誘われ、中国人のIT技術者たちの社員旅行に同行させてもらった話を書いた。 【合わせて読む】中国人の社員旅行に参加した 初めて分かった「彼らが日本人から受ける視線」 この友人、王世恒さんは、IT技術者として来日して働いていたが、自分で技術者を派遣する会社を立ち上げた。 「仕事はたくさんあります」という王さんは、いつ会っても忙しそうだ。一緒に食事をしている間もスマホの画面をのぞいて、メッセージが来ると返事をしている。 急成長している分、人手の確保には苦労しているようだ。王さんの会社の営業担当の社員によると、仕事が多い時期は、採用が決まると、その日のうちに派遣先の企業に連れて行くこともあるという。 この王さんがある日、一緒に食事をし
6月5日、政府の経済財政諮問会議で「骨太の方針2018(=経済財政運営と改革の基本方針 2018)」の原案が公表された(以下、方針原案)。 深刻な人手不足への対応策として以前より各所で報じられていた「2019年度からの外国人労働力の受け入れ拡大」の方向性に関してもその概要が記されている。 注目すべきは、方針原案の中で二度にわたって「移民政策とは異なるものとして」、「移民政策とは異なるものであり」という意味深な但し書きが付されていることだ。 誰に聞かれたわけでもないのに、「これは移民政策ではない」と日本政府自らあえてその言葉を否認してかかることの意味はどこにあるのか。歴史的な文脈を振り返りつつ考えてみた。 新しい在留資格案の何が新しいのか 方針原案は様々な論点を取り扱っており、今回の件に関する記述は第2章の4「新たな外国人材の受入」にまとめられている。 そこで記されている新在留資格案の内容は
日米関係にすきま風が吹いている。 安全保障面はもちろん、経済面でも強く結びついてきた両国関係は、今後どうあるべきか。日米関係に詳しい識者、財界人に聞いた。 4回目は、米日カウンシル代表のアイリーン・ヒラノ氏。2008年5月にダニエル・イノウエ上院議員と結婚。日系2世の目から現在の日米関係がどう見えるのかを聞いた。 (聞き手は、ニューヨーク支局=水野 博泰) ── 日系アメリカ人から見て、今の日米関係の状態をどう思いますか。 ヒラノ 21世紀の米日関係をしっかりとしたものにすることはとても大切です。安全保障だけではなく、経済や企業活動の分野でこそ行動することが必要です。そのために、「米日カウンシル」を立ち上げました。米日関係をより良いものにするために、日系アメリカ人、特にリーダー的な存在で影響力を持つ人たちを積極的に巻き込んでいくべきだと考えました。 どのような「関係」でも、問題に直面する時
……「マイク・ホンダ語る」と新聞に載っていたので胸を躍らせ不安半分*1で録画したら……たまたまイベントで見かけて参向したインタビューを番組最後近くに五分間だけって……落胆を通りこして笑ってしまった。検索してみるとネットの番組表でも「マイク・ホンダ語る」という内容紹介がされている様子。半分本気でJAROに電話したくなった。準備したものではなかったためか、質問や回答に目新しい視点がない。 幸いにも、番組全体は興味深い内容だったが。 番組の主要な視点は、境界線上にいたがため、日本人米国人の双方から敵視され、距離を取られてきた日系人の歴史。 登場する日系人の多くが米国への忠誠を口にする。世代を経たことはもちろん、移民国家の米国には他民族を受け入れやすい社会機構があったのだろうし、米国社会に溶け込むための同調圧力もあっただろう。ホンダ議員は日本文化への愛と米国への忠誠を語り、両方が自己を形成しており
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