吉見義明氏の「日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)」は60ページほどの薄いブックレットですが、もちろん慰安婦否認論者はそれすら読もうとはしません。 (P35-38) 3 軍による強制は例外的だったか ― 第3の「事実」の検証 「歴史事実委員会」は、第3の「事実」として、つぎのように述べています。 事実 3 しかしながら、明らかに規律違反のケースもあった。たとえば、オランダ領東インド(現インドネシア)のスマラン島では、ある陸軍部隊が若いオランダ人女性グループを強制的に狩り出し、「慰安所」で働かせた。しかしながら、この慰安所は、この事件が明るみに出た時、陸軍の命令で閉鎖され、責任のある将校たちは処罰された。これに関与した者や他の戦争犯罪者は、後にオランダ法廷で裁かれ、死刑を含む重い判決を受けた。 スマラン慰安所事件は、広く知られるようになったので、「歴史事実委員会」もさす