現在、ポータブル発電機といえば、ガソリンやガスを燃料として発電するタイプのエンジン発電機が定番だが、ガソリンエンジン発電機は燃料がガソリンであるため、取り扱いには十分注意が必要である。2013年8月15日、京都府福知山市の花火大会で、露天商が発電機に給油しようとした際、気化したガソリンに引火して引き起こされた爆発事故は記憶に新しいのではないか。発電機のエンジンを停止せず、運転したままで給油をしたことが原因で、死亡者3人、重軽傷59人の大惨事につながった。エンジン発電機としては、カセットガスを使えるものも登場し、ガソリンほどは危険性がないことが優位点だが、可燃性燃料であることに変わりはない。 非常用電源として、ガソリンやガスなどを燃料としたエンジン発電機を装備している企業や自治体は多いが、意外に知られていないのがメンテナンスである。月に1度はエンジンを駆動させないと、いざというときに始動が困