2010年05月23日23:32 カテゴリ投資と経済 リスクの回避がリスクになっている日本。 ドル指数は、下落の場面を挟みながら上昇しています。ユーロの売りが大きく影響しているわけですが、やはり今年はドルが買われやすい。急激なユーロ安につられて円が買われたあと、ドル売りが起きても、その流れは円へと向かいやすくなっています。「ギリシャはダメだな」などと見下していたらユーロ安で円高の波が来て、そのうえ「日本の財政も危うい」と強調していたら、さらに円が買われるという皮肉な展開。ドル円が何度も90を割り込んで円高の時期が長くなれば、ますます企業の拠点は外に向かいやすくなります。「とうぶん円高が続きそうだから、やっぱり製造はアジアでするべきだ」という話になる。いまだ人民元の切り上げが始まっていないことを考えると、ドル円95の壁は厚いと考えておいた方が良いかもしれません。 なぜ、円が買われるのでしょう