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ブックマーク / lessor.hatenablog.com (13)

  • 「介護労働が低賃金」という教科書の問題点 - 泣きやむまで 泣くといい

    教科書の「介護は低賃金重労働」、修正要望−関連6団体が出版社に http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150713-00000004-cbn-soci 福祉現場からすれば、教科書でまでネガティブな情報ばかりを流すのは勘弁してほしい(加えて、このニュースをYahooのトップに載せるのも)。 自分は障害福祉分野だけれど、「低賃金」と言われれば、確かに強く反論できるほどの業界ではないのかもしれない。厚労省による平成25年賃金構造基統計調査によれば、「社会保険、社会福祉、介護」分野(「介護」と「福祉」はやや違うのだが、以下、まとめて福祉職と呼ぶ)の年収は340万円(平均41.2歳)となる。全産業の平均は480万円くらい(平均42.1歳)なので、確かに「組織の規模も分野も問わない平均」と比べれば、低い。 ただ、福祉職はそんなに特別視されるほどの低賃金なのだろうか。

    「介護労働が低賃金」という教科書の問題点 - 泣きやむまで 泣くといい
  • 「親たち」が自由になるための本 - 泣きやむまで 泣くといい

    の紹介をしたい。著者は「障害のある子の親」であるが、以下に書くことは少しだけ読み替えれば「障害児者の親」に限らず「親」一般にも当てはまる部分が多いだろう。書名が「障害のある子の親である『私』」ではなく、「障害のある子の親である『私たち』」となっているのはちゃんと理由がある。著者がつけたのか出版社がつけたのかはわからないが、ここに込められた大事なメッセージこそがこのの大きな価値だ。 障害のある子の親である私たち 作者: 福井公子出版社/メーカー: 生活書院発売日: 2013/09/15メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る 障害児者の親が書いたは他にもたくさんある。親が書いたに救われた経験をもつ親もいる。 子どもを産み、育てる過程での不安、ショック、悲嘆、自責。それらはひとりで抱え込むにはあまりに重く、誰かの支えを必要とする。自分のような支援者もその

    「親たち」が自由になるための本 - 泣きやむまで 泣くといい
    dimitrygorodok
    dimitrygorodok 2014/05/05
    気になったので近所の本屋で買った。じっくり読んでいきたい。
  • 見た目で「知的障害」と判断される、ということ - 泣きやむまで 泣くといい

    ガイドヘルプで知的障害の彼と、都会へ。 彼はそのいでたちから、なんとなく「違い」を感じさせる雰囲気をもっている。年齢相応の恰好だとか季節感だとかを意識するのは難しい、というか、彼のスタイルのようなものがある。裸の大将まではいかないが、今日は少し寒そうにも見えた。 店で買い物をするときがある。レジに行って、お札を1枚出せれば、たいていの買い物はうまくいくものだ。しかし、店員がいろいろ彼に話しかけることがある。だいたいポイントカードがどうのこうのという問いかけである。彼はうまく言葉で返せないが、なんとなく拒否を表すジェスチャーを身に着けてきた。店員はその雰囲気から察したのか、それ以上ごちゃごちゃとしたやりとりはせずに、淡々と品物を袋に詰めて彼に渡す。「たぶん知的障害の人だろう」という予測が瞬時になされて、その結果として円滑なコミュニケーションにつながっているとも言える(数メートル離れて立ってい

    見た目で「知的障害」と判断される、ということ - 泣きやむまで 泣くといい
  • 寄らば大樹の陰 - 泣きやむまで 泣くといい

    もしかしたら以前にも愚痴ったことがあるかもしれない。いや、あれはfacebookのほうだったか。障害児の年齢が上がれば上がるほど、就労の場や住まいの場など、みんなまとめて面倒をみてくれるような大法人へと親は集まっていく。 むかし地元でそのような役割を果たしていた大法人は経営的な限界に達した。これ以上は大きくなれない、と。それから数年、親たちは隣町の大法人に進路先と一生の支援を求めていくようになった。 おそらく大法人は生涯にわたる安心と引き換えに数百万を要求する。が、死ぬまで子どもの面倒をみてくれるとなれば、親は払う。子どもが幼いときから関係者に「お金をためておいたほうがいい」というアドバイスを受けたことのある保護者はたくさんいるだろう。数百万支払う親がほんの10人も集まれば、それを原資の一部として新たな施設を建てることも計画できる。社会福祉法人には国庫補助だってある。そうやってますます大き

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  • ある障害福祉制度をめぐる「政治」が問いかけるもの - 泣きやむまで 泣くといい

    なんとかこの状況を世間にもわかりやすく伝えようと試みてみたい。以下で説明するのは、とある障害福祉制度をめぐる「政治」であるが、もう少し広い意味での「政治」や「運動」を考えるにあたっても、なかなか象徴的だと思う。 つい数日前にリンク先にあるような検討会が開催された。 障害者の地域生活の推進に関する検討会(第2回) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000014624.html 行政がさまざまな「検討会」の場を設けて、そこに関係者を呼んでヒアリングをすることはまあよくある。障害者福祉業界でも同じである。ただ、この数年は少し事情が異なっていた。政権が2度も変わったためである。 もともと障害者福祉の中で「政治」と結びついていたのは主に「入所施設」であり、「地域の中で障害者が暮らし続けるための支援(「地域生活支援」と呼ぶ)」に対して「政治」は熱心でなかった。 古くか

    ある障害福祉制度をめぐる「政治」が問いかけるもの - 泣きやむまで 泣くといい
    dimitrygorodok
    dimitrygorodok 2013/08/11
    "「利害のさまざまな団体がそれぞれに利益を追求するのが政治」と割り切るのは、それ自体がひとつの政治的態度であるのだろうが、およそ「多様性を認められる社会」像からは程遠い印象が漂う。"
  • はたして「スプリンクラーがあればよかった」のか? - 泣きやむまで 泣くといい

    最近は組織の内にも外にもつらいことばかりで、何を書く気にもなれないのだけれど、だからこそ何か書いてみたらどうなるのだろうか、と思って更新してみる。 今回の「またか」というニュースについて。 <高齢者施設火災>スプリンクラー設置基準見直しへ…総務相 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130212-00000018-mai-soci 12人が死傷した長崎市の認知症高齢者グループホーム火災を受け、新藤義孝総務相は12日の閣議後の記者会見で、消防法のスプリンクラー設置基準を見直し、面積の小さな施設も対象とする考えを明らかにした。 火災のあった「ベルハウス東山手」は、グループホームのスプリンクラー設置義務(延べ床面積275平方メートル以上)をわずかに下回っていた。新藤氏は「面積基準上は設置義務がなかったが、この基準でいいのか検討しなければならない」と述べた。 関

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  • 衆院選マニフェスト比較2012(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい

    前回の参院選時も作った各党マニフェスト比較(障害者分野)を今回も作成してみた。さまざまな施策は関連しあうわけなので、障害者について書かれたところだけを抜粋されてもなあ、と思われる方もたくさんいるだろうが、基的な姿勢と「力の入れ具合」みたいなものは感じ取れるのではないだろうか。 まだ一部公開されていない党もあるので、公開されたら追加掲載していこうと思う。なお、解散前の議席数順に並べている。「マニフェスト」という言葉を使っていない党も多いが、そこはご容赦いただきたい。短めのコメントつき。 民主党 http://www.dpj.or.jp/global/downloads/manifesto2012.pdf 3.働くことを軸とする安心社会を実現する 障がい者雇用を広げる。高齢者が体力に応じて働ける環境を作る。 4.すべての人に居場所と出番のある社会を創る 障がい当事者・関係者の意見を尊重しなが

    衆院選マニフェスト比較2012(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい
    dimitrygorodok
    dimitrygorodok 2012/12/05
    言及なしの政党が少なからずみられると言うのがしどいダス/維新みたいなゲスは別にしても未来の党がこれじゃ拙くないか?
  • この文脈で何がどう「誤解」なのか? - lessorの日記

    話題となっている報道ステーションでの石原「尊厳死」発言。動画は消されてしまうかもしれないので、文字に起こしてみた。 報ステ 石原伸晃 ナマポ 尊厳死発言-2012年09月11日 http://www.dailymotion.com/video/xtgvfv_yyy-yyyy-yyy-yyyyy-12y09y11y_news 古舘 「ぜひ具体的にお伺いしたい。社会保障もどんどん増えてます。これはある部分で「切るものは切らなければいけない」「削るものは削らなければいけない」というお考えでいけばですね、具体的に高齢者の医療の自己負担をたとえば70歳から75歳までで上げる。あるいはまた後期高齢者をどうするか。あるいはまたいろんな自己負担のあり方、富裕層に対しては自己負担率をお年寄りは上げてもらうとか。そのあたり具体的に伺いたいんですね。間に合わないのはわかってますから、みんな。教えて下さい。」 石

    この文脈で何がどう「誤解」なのか? - lessorの日記
  • 大阪市「育て方が悪いから発達障害になる」条例案について - lessorの日記

    ひどいものを読んだ。 家庭教育支援条例(案) http://osakanet.web.fc2.com/kateikyoiku.html 第4章 (発達障害、虐待等の予防・防止) (発達障害、虐待等の予防・防止の基) 第15条 乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因であると指摘され、また、それが虐待、非行、不登校、引きこもり等に深く関与していることに鑑み、その予防・防止をはかる (伝統的子育ての推進) 第18条 わが国の伝統的子育てによって発達障害は予防、防止できるものであり、こうした子育ての知恵を学習する機会を親およびこれから親になる人に提供する もし、この条例がこのまま成立するならば、大阪市の発達障害をもつ子どもたちと家族は一刻も早く、大阪市を脱出したほうがよいと思う。 この条例の考え方において、発達障害の子どもは「予防に失敗された存在」であり、

    大阪市「育て方が悪いから発達障害になる」条例案について - lessorの日記
  • 大阪市の「障害児」たちへ - 泣きやむまで 泣くといい

    どうせまたいつもの「最初は極端なことを主張しておいて、結果的に物分かりよく意見を聞いて譲歩したかのように見せる」手法のひとつに違いないので、反射的に対処するのもばかばかしいが、書かないわけにもいかない。 橋下市長:小中学生に留年検討 大阪市教委に指示 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120222k0000e040179000c.html いろんな読者がいることを想定して念のために最初に書いておくが、以下は最初から最後まですべて激怒しながら勢いで書いた皮肉である。 卒業するだけの学力のない知的障害児や発達障害児はずっと義務教育の中でがんばるしかないね。進級できないよ。永遠の児童生徒だ。もう学校の中で一生を終えよう。みんなよかったね。もう働く場所の心配とかしなくていいよ。「義務教育」が一生面倒を見てくれるらしい。 いや待てよ。普通学級じゃなくて特別

    大阪市の「障害児」たちへ - 泣きやむまで 泣くといい
    dimitrygorodok
    dimitrygorodok 2012/02/23
    やっぱりアレですかねぇ、教育予算を貧しいままにしておく言い訳ですかねぇ…
  • 死の「自己決定」を疑え - 泣きやむまで 泣くといい

    先日の社会福祉士国家試験の問題が某MLで批判されていた。5択で「最も優先されるべき」と規範的に判断が下せるほどに簡単な話ではないと思う。まあ、どれを答えにしたいのかは、わかるけれど。思慮が浅い。「他県から駆けつけた」長男じゃなかったら、答えは変わるの? なぜ? 問題122 事例を読んで、次のうち、今後のケアの方向性の決定で最も優先されるべきものとして、適切なものを一つ選びなさい。 〔事 例〕 Dさん(70歳、男性)は、直腸がんで肝転移、リンパ節転移がある。入院している病院の医師から、予後からみて数週間で病院での積極的治療は困難と説明され、現在、医師の往診、訪問看護、訪問介護を受け在宅療養している。Dさんは「家がいい。終末期には何も処置しないでほしい」とリビングウィルを往診の医師に手渡し、同居していると長女も自宅で看取りたいと望んでいた。意識が低下し人の意思表示ができなくなったとき、他県

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  • やはりゼロだった - 泣きやむまで 泣くといい

    おととい書いた記事に少しブックマークがついたので、他地域のこととはいえ、府知事選挙と市長選挙における「維新」のマニフェストを確認してみた。 その結果、「障害児・障害者」についての言及は、 府知事選挙マニフェスト:ゼロ 市長選挙マニフェスト:ゼロ であった。まあ、腹は立つがこのぐらいは予想どおりである。対立候補のものと比較するエネルギーはないので、今さらでも気持ちのある方がいれば誰かやってほしい。 ただ、より重大に思えることとして、府知事選挙のマニフェストのほうにはそもそも「福祉」への言及自体が一行もなかった。さらに「子どもの笑顔」をマニフェストの表紙の一番に書きながら、「子ども」について触れているのは例の「教育改革」のみで、他の部分には「子ども」の3文字すら一度も登場なかった。率直に言って、びっくりした。 市長選マニフェストのほうは「市民サービス」の中に「子育て支援」や「福祉」があり、その

    やはりゼロだった - 泣きやむまで 泣くといい
  • 乙武さんの「おおらかな親のほうがよい」について(※少し追記あり) - 泣きやむまで 泣くといい

    「もしも、自分が障害のある子を授かったら....みなさんはどう思いますか」・・乙武(h_ototake)さんの連続ツイート http://togetter.com/li/198030 このtogetterを読んで「うわー、これはよくない」と思って、寄せられたブックマークコメントを見たら、みんな絶賛(※その後、時間が経って、少しずつ批判的なものも出てきた)。世間的にはこれが「障害があっても人は幸せになれる」という美しい主張としてのみ受けとめられてしまう。自分は、障害児とその家族を支援する者である。無視できない。 彼のツイートの意図はどうあれ、これは「障害を受容できない保護者は望ましくない」「障害を受容できない保護者の子どもは苦労をする」というメッセージとして機能する。それも「受容できない」責任を保護者自身に帰属させる形で(彼自身は「受容」という言葉を用いていないので、もしかしたら「障害受容」

    乙武さんの「おおらかな親のほうがよい」について(※少し追記あり) - 泣きやむまで 泣くといい
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