印刷 日本食文化を「世界無形遺産」に申請しようと話し合ってきた農林水産省の検討会が4日、ユネスコへの提案書の案をまとめた。名称を「Washoku(和食)」とし、「一汁三菜」の会席料理を代表として登録をアピールする内容。文化庁の審議会をへて、来年3月の申請をめざす。 検討会は7月に発足。世界無形遺産への登録に成功したフランス料理や地中海料理に続けと、料理研究家や人気料亭の主人らが議論を重ねてきた。 案では、日本食文化の特徴を(1)年中行事や人生儀礼などとの結びつき(2)日本の国土に根ざした様々な食材を新鮮なまま使用(3)米飯を中心とした栄養バランスに優れた食事(4)だしのうまみや様々な発酵食品の活用――の四つに整理。こうした要素が詰まったものとして、主に宴席に出される会席料理を例に挙げた。献立は、吸い物、刺し身、焼き物、煮物の一汁三菜の組み合わせを基本とした。 関連リンク〈時事通信〉「