あなたの意見を全国会議員にファクスで届けます――。そんなサービスをソフトウェア開発者の村上福之さん(39)が始めた。ネットの記入フォームから届く1千字以内のメッセージを衆参全議員の事務所に送る。1回4800円。23日の開始から1週間で20人の申し込みを受けた。 安保関連法案に反対するデモをのぞいて思った。「言いたいことは直接言った方がいい」。国会前で声を張り上げても首相や議員は不在が多い。法案そのものには賛成も反対もしないが、「政権は世論に耳を傾けず、民主主義っぽくない」と感じ、サービスを思い立った。 ネット上では「迷惑ファクスだ」という批判もある。ある衆院議員の秘書によると、安保法案の審議入り以降、有権者からのファクスが数百通にのぼる日もある。「目は通すが、事務所は印刷紙を税金で買っていることを自覚してほしい」 村上さんも苦言は理解している。「でも選挙をやっても政権交代は難しいし、請願も