中国の女子テニスのトッププレーヤー、彭帥(ほう・すい)選手の告白とされる文章がネット上に公開され、そのニュースが連日高い関心を集めています。 その内容は、「中国の前副首相から性的関係を強要された」というもので、選手の安否や北京オリンピック開催の是非をめぐる問題にも発展しています。 これまでの経緯や注目点をまとめ、詳しく解説します。 なぜ高い関心を集めているの? 2012年から17年まで共産党の最高指導部、政治局常務委員会のメンバーでした。 政治局常務委員会は現在、トップの習近平国家主席(総書記)をはじめ7人で構成されていて、中国の最高意思決定機関です。メンバーの詳細な動静や内部での発言などは極秘扱いされ、謎の多い中国政治の中でも「聖域中の聖域」とされてきました。 投稿の真偽は分かりませんが、そのメンバーのスキャンダルが表沙汰になったこと自体が前代未聞の出来事として受け止められているのです。