先頃、某新聞社のサイトに掲載された「子どもたちのボキャ貧化が深刻だ」といった旨の記事が、SNS上でちょっとした話題になりました。件の記事を読んでいていまひとつ釈然としないのは、単なる安易な世代叩き、コンテンツ叩きの域を出ていないのではないかという点です。 「LINEが悪い!」「日記を付ける習慣をつけよう」とありますが、身内にしか通用しないような簡略化されたコミュニケーションやノリといったものを、赤の他人に対してまで持ち込んでしまうような人の存在は今に始まったことではありません。またブログが普及して誰も彼も簡単に、多くの人の目に届くような場所で日記を付けることが当たり前となっている昨今、単純に日記の執筆を促すことが若者世代の表現力の底上げになるとは言い難いのではないかと思っています。 ネット上における、直情的・感情的な拙い文章によるヘイト表現や誹謗中傷、理解放棄などといった書き込みが多いコン