歴史に造詣が深い漫画家の黒鉄ヒロシ氏らは、日本が「誠(せい)」の国であるのに対し、シナを「詐(さ)」の国と評した。他人や他国にウソをつき、騙し、財産や領土を盗み、他民族や他国民を殺すのも、それが自分のため、一族のため、自国のためなら是とされるからだ。 なぜか。その根本には、孔子を祖とする儒教があることを文明史研究家の黄文雄氏が説いている。漢人こそが世界の中心に君臨する優秀民族で、周りは南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)、東夷(とうい)、西戎(せいじゅう)という未開の蛮族だというシナ古来の中華思想を、儒教はさらに過激化し、蛮族どもは動物以下だから服従しなければ殺しても構わないと、華夷秩序を強固にした。 南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島のスービ (同・渚碧)礁で中国交通運輸省が建設した灯台。中国 は既に同諸島海域の2カ所の岩礁で灯台を運用している =2016年4月5日(新華社=共同)