先日私は親愛なるフェイスブックの友人である中野晃一・上智大教授(政治学)の講演会に参加した。 中野教授は現在「立憲デモクラシーの会」の共同代表を務めている日本の少壮政治学者で、民主主義の原則を無視する安倍政権の暴走に対して誰よりも鋭い批判を飛ばしている。 この日の講演で彼が注目したのは、日本右翼の“反撃(バックラッシュ)元年”である1997年が日本政治史に占める意味であった。 1990年代初・中盤の日本は現在とは全く異なる社会であった。当時自民党の主流を占めていたのは国際協力主義を強調する穏健な政治家たちだった。このような雰囲気の中で日本社会は慰安婦募集過程の強制性と軍の介入を認めた『河野談話』(1993年)、過去の侵略と植民支配を謝罪した『村山談話』(1995年)を出すことができた。 当時の日本人たちが勇気を出して明らかにしたこのような歴史認識は、その後日本とアジアの間の和解の扉を開き、
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