これまで日本語がわからない子どもたちの支援は、自治体や地域のボランティアに一任(丸投げ)されてきたと言っても過言ではありません。 多様性の高い学校に偶然通う事ができた子どもたちは、日本語学級や国際学級などで日本語を学びながら、学校生活に適応するためのサポートを受ける事ができます。こうした学校のある地域では、学校の外側でもNPOやボランティア団体などが積極的に活動している場合があり、地域全体で支援体制を整備しています。 一方で、そうでない地域に暮らす子どもたちは学校でほとんど支援がなく、「放置」となってしまうケースも珍しくありません。自治体がごくわずかしかいない日本語がわからない子どもへの支援人材や予算を確保する事が難しく、学校の先生も、日本人の子どもたちが大半を占めるクラスの中でどのように支援したらよいかわからないためです。また、学校の外側でも支援機会がないことも少なくなく、自治体間、地域