ブックマーク / bambi-eco1020.hatenablog.com (25)

  • 遠き夏の日のあと - バンビのあくび

    キミは自転車を止めるとこう言った。 「実はあなたに一目惚れしたんです。付き合うとかそんなのはまだ良いんですけど、とりあえず友達になってくれませんか?」 一瞬、時が止まった。 あまりにも急な告白だったため、言われた言葉の意味を理解するのにしばらくの時間を要した。 今までに告白されたことがない訳ではなかったが、ひたすらボールばかりを追っていたのでそう言ったものは全てお断りをしていた。それから大抵の場合、すぐに「付き合って下さい」の言葉が出てきたので逆にお断りしやすかった。 だが、今回は「とりあえず友達になってくれませんか?」と言われたのだ。これはあまりにも断りづらい。まだあまり知らないとは言え、キミは悪い人には見えなかった。 それに、今ここで何らかの答えを言わなければ帰ることが出来ないとも思った。 「あぁ…友達なら良いですよ」 私はそう言った。 キミは少し笑った。よく見たら手が小刻みに震えてい

    遠き夏の日のあと - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/08/07
    なんとなく、真夏の通り雨とその後また鳴き出したミンミンゼミの声なんてイメージが浮かびました^^これがフィクションでないという事で凄くチクチクしてしまって…、その、つまり、とてもとても伝わる文章でした。
  • 遠き夏の日 - バンビのあくび

    汗がだらだら出るようなとても暑い夏の日。 「こんなに暑い中で寝てられんやろ・・」 誰もが思うぐらいのそんな日に、私はなぜか朝寝坊をした。ありえない。自分で自分を疑った。目覚めた時、寝間着は汗でぐちょぐちょで扇風機が右から左へゆっくりと首を振りながら静かに風を吹かせていた。 「はぁぁ・・今から図書館へ行ってももう席なんて取れないや・・」 打ちひしがれ、もう一度枕に顔をうずめる。だが、この暑さの中で二度寝をすることは出来なかった。ノロノロと立ち上がり、とりあえず着替えることにした。あ、その前にシャワーを浴びるとするか…。 寝坊した私は、図書館での勉強は断念しなければいけなかったが、受験生である以上今日やることは「勉強する」の一択のみ。 ほんの1か月前は体育館でもっと違った爽やかな汗をかいていたのに、なんだろう?この無気力感。きっと、この生活に慣れればもう少しやる気になるはずだ!と自分に言い聞か

    遠き夏の日 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/08/06
    出掛けの自転車の疾走感からの、告白された瞬間に止まってしまう、っていうこの時間の感覚!もちろんキュンとするんだけど、こういう所が特にスゲー!って思いました^^
  • 障子と格子 - バンビのあくび

    家に障子戸がある部屋がある。 昨年まで夫の祖母が使用していたこの部屋の障子戸は、他の部屋との間仕切り部分としてあるのではなく、和室とその外にある縁側を仕切るためにあるようだ。 「縁側」と言ってもその外にはサッシ戸がついているので、正式にそう呼ぶのかわからない。 要は和室部屋の窓の方に少しばかりの板間があると言えば想像がつくと思う。 長いこと祖母が使用していたので、あまりその部屋に入ることはなかったのだが、今は部屋の整理を終えたため、ボヤッとその部屋でを読んだりしている。 障子戸は外からは見えないのに、部屋に適度な明かりが差し込むのが良い。そして、その明かりは1枚の白い紙を通しているせいか柔らかくあたたかい。 眩しさもなく、それでいて朝を知らせる光が入ってくるとはなんと優れているのだろうか!と感心しきりである。 今日もその部屋でを読んでいたら、ふと障子が少しばかりズレていることに気づいた

    障子と格子 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/08/04
    ギンガムチェック……。いっそ障子戸を前後に貼り付けたほうが僕には似合うだろうなぁ(笑)
  • せんぷうき - バンビのあくび

    私の家ではとにかく暑くて耐え難い日中以外は、専ら扇風機を使用している。 サーキュレーターや縦長のスリムな扇風機もあるのだが、どうにも数が足りない。 そこで私は、扇風機を求めて屋根裏部屋をゴソゴソと探してみることにした。 この家は元々、夫の実家なので、屋根裏部屋には私の知らないモノがまだまだたくさんあるのだ。 息子の部屋からつながっている屋根裏部屋は、天井が低く、窓がないもののかなり広い。これで天窓なんてあったら、私の部屋にするのになぁって思うくらいの広さだ。 屋根裏部屋の引き戸を開け、すぐ左側にある電気のスイッチに手を伸ばす。パチッと音がしてあかりが灯ると、何やら懐かしいような古いニオイとともに、色んなモノが視界に飛び込んでくる。地球儀、イス、ストーブ…。 そして扇風機。 私は2台置いてあったうちの1台を引っ張り出してきた。 ホコリをかぶっているので、網を外し、ゴシゴシと洗う。羽も台座も雑

    せんぷうき - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/08/02
    "涼風"←このネーミングセンスに脱帽ですね^^ ボタン5つとかあったらどうなったんだろう?「ふう風」とか(笑)
  • 特技は「子どもと友達になること」です - バンビのあくび

    ライブ帰りの日曜日。 新幹線を降り、在来線が来るのを待つ間に駅のトイレへ行った。22時30分くらいだったと思う。 用を足して手を洗いに行こうとすると、向こうから5歳くらいの女の子が行進をしているかのように両腕を大きく前後にぶんぶん振りながらやってきた。 「あらあら、こんな時間なのに元気で面白そうな子だなー」とフフッと顔を緩めながら私は手を洗い、トイレから出た。 トイレのすぐ前には公衆電話があった。 「最近、あんまり見かけなくなった気もするけれど、こんなところに公衆電話があるんだねー」と息子と話をしていたら、先ほどの女の子がトイレからずんずんと出てきた。 女の子も私達と同じように、公衆電話があることに気づいたようだった。興味深そうにジロリと電話を眺めると、そっと受話器を手に取り耳に当てた。 「もしもし。聞こえますか?」 勝手に私の口から言葉が出ていた。 女の子は「ん?」と一瞬、受話器から耳を

    特技は「子どもと友達になること」です - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/08/01
    構いたくなる病!そして、構う事ができるのがうらやましい…。流石に30代のおじさんだと、そういうチャンスがあっても自粛せざるを得ないものな~。
  • 『ももクロ夏のバカ騒ぎ2014 日産スタジアム大会~桃神祭~』へ行ってきました - バンビのあくび

    7月26日・27日に行われたももいろクローバーZのライブへ行ってきました。 以前より私のブログを読んで下さっている方はご存知だと思いますが、私の夫がモノノフのため、機会があれば家族でライブへ行っています。(もう数えていないけど10回以上です…) 今回、AE(ももクロFC)先行抽選で26・27日の両日とも当たったので、こりゃ、行くしかないでしょ!ってことで2日間楽しんで参りましたー。 ライブの細かい内容については、きっと詳しいモノノフさんが書かれていると思いますので、私は拾ってきたセットリストから、自分が思ったことをちょいちょい書いていこうと思います! まず1日目。 この日、家を出た時は曇っておりましたが、高速バスに揺られ、横浜へ着いたらピーカン天気でした。 あつっ!あつい! まずは宿泊先のホテルへチェックインした後、日産スタジアムへ向かいました。小机駅から歩いたんですけど、露店が何軒か出て

    『ももクロ夏のバカ騒ぎ2014 日産スタジアム大会~桃神祭~』へ行ってきました - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/30
    “ももクロを知らない人でも十分楽しめる内容だったと思います。”←この記事も、これを意識して書かれてるのがニクイ所(笑)
  • あなたとわたしは違うひと - バンビのあくび

    先日、息子のいじめについてのブログを書きましたが、私は以前にこんなブログ記事も書いています。 大人はわからないんだよ - バンビのあくび これは私が子どもの時に体験したことの話であり、記憶の中にあるのはあくまでも「こども目線」での私だと思って下さい。 当時、私は先生が良かれと思ってされた行動に不満がありました。 それはきっと先生にとっては気にも留めないことだったのでしょう。 今回、私が息子のことを書いた時に「息子の気持ちはどうなのか?」と思われた方もいらっしゃったと思います。 それは近くにいる私でも「どうなのだろう?」としか答えることが出来ません。 なぜなら、私は息子ではないからです。 推測としてこうではないか?と思うこともありますが、それは私の想像でしかありません。 「ね、こうでしょ?こうなんでしょ?だからこうして欲しいよね」 と自分勝手に気持ちを押し付ける訳にもいきませんし、見えている

    あなたとわたしは違うひと - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/25
    ちょっと違う話ですがジョン・パトリック・シャンリィの星降る夜に出掛けようを思い出しました。人間はいつも孤独だけどだから理解しあいたいと願い、それができた時は素晴らしく、出来ない時は地獄のようって戯曲。
  • 朝のできごと - バンビのあくび

    子ども達は毎朝6時30分過ぎに起きるのだが、夏休みになりラジオ体操が始まった事で、もう少し早く起きなければいけなくなった。 今日は6時10分ぐらいに起床した。 寝起きの良い息子はそそくさと着替えて準備完了。 寝起きの悪い娘はうだうだと着替える服を出して、自分の周りに広げていた。 「ねぇ、まだー?」 息子が玄関で娘を呼んでいる。 「もう、終わるから・・」 「早く!行っちゃうよー」 几帳面な兄とマイペースな妹。きょうだいのバランスとしては良いのかも知れないとそんなことを思いながら眺めていた。 昨日、左上にある穴にビニール紐を通したラジオ体操出席カードを首に下げ、2人揃って「行ってきますー」と出て行った。 私はその間にごみ出し。今日は燃やせるゴミの日。 朝の準備を終えた頃、「ただいまー」と子ども達が帰ってきた。 「なんかさ、僕、みんなの前で体操したよ」 息子が照れ笑いをしながら言った。 この小

    朝のできごと - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/22
    みんなに夏がやってきた!偶然のSupestar、なんだか夏到来の時報って感じですね^^
  • バレーボールをしていました~番外編~O先生との思い出 - バンビのあくび

    ☆私のブログをいつも読んで下さっている皆様、ありがとうございます☆ 1つ前の記事は私がたまに書く子ども関係の記事になりますが、基的にこちらのブログはゆるっと日々のことを書いたり、痛いくらい思い出をつらつら語る自己満足なブログとなっております。 ですので、今日は前の記事のことには一切触れず、少し前まで連載しておりました「バレーボールをやっていました」シリーズ番外編を書かせて頂きますー。 「楽しみにしてる」って言ってくれたあなた。 お座りして待っていてくれたあなた。 ありがとね。 このバレーボール記事書くの、めちゃくちゃ楽しいです! *** 高校を卒業してから、私は毎年開かれる「OG会」を楽しみにしていた。 OG会は2部構成となっており、1部ではみんなでバレーボールをして汗を流し、2部は居酒屋で色んな話をした。 卒業後はほとんどバレーボールをしていなかったので、1年に1回だけでも6人制のバレ

    バレーボールをしていました~番外編~O先生との思い出 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/19
    歳とって経験積むとボールをつなげる尊さが身にしみますよね。O先生そういう良さもわかってらっしゃるんでしょうね^^バレー好きなんだろうなぁ。ボールでなく約束のラリー、拾い続ける限りは続くと思いますよ。
  • 息子が○○菌扱いのいじめを受けていました - バンビのあくび

    先日、帰宅したばかりの私に息子がこんなことを言ってきた。 「あのね、今から先生が来るかも知れない」 時間は18時を過ぎているし、家庭訪問の予定もない。 一体、先生は私に何の用があるのかと思い、息子に尋ねた。 「それは僕がいじめられていたからだよ。○○菌とか言われていじめられていたからだよ」 息子は普段通りの口調でそう言った。 一瞬、頭が回らず、理解するのに間が生じた。 「ああ、そうなのか」と理解してから私は落ち着いて息子に話しかけた。 「なんですぐに私に言わなかったの?」 「まだそんなに大変じゃなかったんだよ。全く別のところから僕がそんな事をされてるってバレたからね」 どうやら、他の子達の間でトラブルが起きた際、息子の○○菌と言うのが一因になっており、それに先生が気づいたと言うことらしい。 これはすぐに先生の話を聞かねばいけないと思った。 家から学校が近いこともあったので「いつ来るかわから

    息子が○○菌扱いのいじめを受けていました - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/16
    大人になって、本読んで、社会で経験積んでも、いじめに対してどうにかできる事が何一つ浮かばないなんて、ほんと、あん時いじめられてた自分に申し訳が立たないなぁ。
  • ブログをしていて嬉しかった言葉 - バンビのあくび

    だんだん気温が高くなり、私の額や首にツーッと汗が流れることも多くなりました。 はい、汗っかきです。 悲しいくらいの汗っかきです。 部活をしていた頃は私が飛び込んでボールを取った後は、ナメクジ並みにべちょべちょでした。 いつもハーフパンツにタオルを挟み、すぐ床が拭けるようにしていました。 そして、部活を終えた後は練習着を雑巾のようにギュッギュと絞ってました。 そんな私は夏にブラウスを着て、駅まで自転車をかっ飛ばしてはいけません。 電車に乗ったとたん、大量の汗がこれでもか!とばかりに一斉に噴き出してくるからです。 背中はブラを境とし、上と下にまあるい形の汗染みができます。それはまるで「雪だるま」のようです。放っておいたら誰かに顔とか書かれそうです。 …恥ずかしくって仕方がないっての! まぁ、最近は電車に乗る機会も減りましたのでいいんですけどね。 *** さてさて。 ブログを書く目的として私は幾

    ブログをしていて嬉しかった言葉 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/16
    その3つは言われるとほんと嬉しいですよね。(もちろん言われたこと無いけど)読ませてもらう度、何か根本的に世界の捉え方が違うか、あるいは住んでる惑星が違うんじゃないかと感じます(笑)すごく瑞々しくて。
  • バレーボールをしていました〜高校編~その6(完結編) - バンビのあくび

    K商業に勝利した私達だったが、次の3回戦で負けた。 やはりココが1つの壁なのだろう。ここより上は強豪ばかりだった。 春が来て、私は3年生になった。 高校での部活動も残りわずかである。 新1年生にコートネームを皆でつけている時、入学したばかりの自分を思い出した。「どうよ?少しは成長したんじゃない?」と自分に問いかける。 真夏の練習は体力がないのもあってか、毎日トイレで吐いてた。*1「ちょ、ちょっとトイレに行かせて下さい。。」と言っていたのは私ぐらいだったかもしれない。その後、また練習をする。それの繰り返しだった。かなりショボイな。。 けれど、1つだけ誇れるとしたら、私はレシーブが下手ではあったが、ボールを追うのを途中で諦めたことがない。途中で諦め「なんで途中で諦めるんだ!」とO先生からボールをらってる皆をみてたけど、私はソレをされたことがなかった。 それで思い出したのだが、中学を卒業する時

    バレーボールをしていました〜高校編~その6(完結編) - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/15
    シリーズ連載お疲れ様でした^^面白かったです!何を思い何を考えていたのか?という事がリアルで(思い出だから当たり前ですけど)ハッとする事の連続でした。世の中にもっと、こういう記事が増えて欲しいなぁ…。
  • バレーボールをしていました〜高校編~その5 - バンビのあくび

    新チームとして初めて挑む公式戦の前に、私達2年生には修学旅行があった。 私の高校は修学旅行で平和を考えることも1つの目的としていたため、原爆ドームへ行くことは必須となっており、そんな条件で組まれた日程は岡山、広島、小豆島、京都だった。 修学旅行はとても楽しみであったけど、大会前に練習出来ない日が続くのはバレー部だけでなく運動部全体として皆が抱いていた不安だった。 そこで、運動部の面々は各自必要な最低限のボールを持ち、宿泊先で朝練をすることにした。 広島ではホテルから平和記念公園まで走り、平和記念公園でボールを使った練習。サッカー部がボールを蹴っている横で、バレー部がパスをしていたり、バスケ部がボールをついていたり。 みんな、夜遅くまでおしゃべりなどもしていたであろうが、目をこすりながら起き、「眠いねー!!」と騒ぎながらもそんな非日常を楽しんでいた。 次の小豆島は灯りが少なく、真っ暗闇の海岸

    バレーボールをしていました〜高校編~その5 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/14
    「野生の勘」!必殺技キタ!(笑)読んで胸が熱くなりました^^いよいよ最終回か~。
  • バレーボールをしていました〜高校編~その4 - バンビのあくび

    時は過ぎ、また春がやって来て私は高校2年生になった。 新1年生も入部し、より一層部活に励んだ。 私の1コ上の先輩は背があまり高くない人が多かったため、アタッカーではなくリベロの取り合いが熾烈であった。いつもその熱い光景を「すごいな」と眺めていたのだが、新1年生は背が高い子が何人かいたため私も引き締めてやらねばいかぬ!と思ったのである。 そう言えば、私は入学してからこの1年間で10kg近く痩せた。 元々、高校受験でぬくぬくと太っていたと言うのもあったが、それぐらいずっと動き続けていたのだろう。たくさん動くと事が喉を通らなくなるタイプと言うのもあったかも知れない。 頭では「べなくちゃ!」と思うのだけれど、疲れ過ぎた体はお腹を空くことも忘れるらしい。べられるモノだけをもそもそとべ、そしてコーラを喉を鳴らしながら飲むのだ。なんであの時はあんなにコーラが飲めたんだろう?と笑っちゃうぐらいゴク

    バレーボールをしていました〜高校編~その4 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/13
    合宿なつかし~。教室に机並べて、その上に布団しいてたなぁ…。
  • バレーボールをしていました〜高校編~その3 - バンビのあくび

    なんとか地区予選を勝ち抜け、県大会への出場が決まったM女子高。 県大会を2週間後に控え、動きを確かめながら再度練習に励むはずだったのに、ここで思わぬ事態に見舞われた。私と同じポジションであるタロー先輩が足の怪我のため、医者から全治1か月と言い渡されたのである。 ・・えっと、県大会は2週間後ですよ?間に合わないじゃん!! 私、タロー先輩と同じポジションだから・・・私が出るのか! 「タローが出られないからな。この2週間はお前のための練習だ」 O先生は静かにそうおっしゃった。 ブルブルと震える私。こぇぇー! でも、そんなことを言ってる時間もないので「あ、私は倒れるまでやるんだな」と覚悟を決めた。 以前にも書いたのだが、私は運動が得意で体育の成績もほぼ10だったけれど持久力がなかった。致命的に体力が足りないのである。 学校行事の10㎞を走るマラソン大会ぐらいなら入賞(700人中20位くらい)できた

    バレーボールをしていました〜高校編~その3 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/12
    おおー!随所に散りばめられた、バレーあるある!天井と手とか、フェイント拾えなくてボールが転がる様とか^^そしてついに、タロー先輩への感情を振りきって本気になる日が!!!もう、区切りがウマ過ぎ(笑)
  • バレーボールをしていました〜高校編~その2 - バンビのあくび

    「試合の流れを変えてくれないか?」 最終セットで7点差をつけられて劣勢の状態という大事な場面で、自分が呼ばれるとも思っておらず、ド緊張でロボットみたいなカクカク動きの私。*1 「ワタシハ ナニヲ シタラ ヨイノデスカ?」 とO先生に尋ねる。カタカナな台詞は中学の時、いきなり部長を任命されて以来だ。 「いいか、よく聞け。まずはブロックを決めろ。その後はいつものようにやればいい。たぶん、向こうはお前がサウスポーだと知らないと思う」 ん!そうか。サウスポーだとスパイクのコースが違うからいけるんじゃないかってことね。ふむふむ。 そう思いながら心臓がドキドキの中、出来るだけ平静を装いコートに入る。まずは声だけでも出して周りを盛り上げよう・・ではなく自分を落ち着かせよう!と声を出してみる。 よし。とりあえずブロック。キッと相手コートを眺め、アタッカーに目をやる。ベンチから見ていたので、なんとなく得意な

    バレーボールをしていました〜高校編~その2 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/10
    スラムダンクだったら半年ぐらい掛かるシーンだろうな~。そしてまさかのタロー先輩の怪我!にしても、ここまでスポ根要素が揃うとは…。稲中要素しか無かった自分の部活人生がちょっと恥ずかしくなってきた(笑)
  • バレーボールをしていました〜高校編~その1 - バンビのあくび

    めでたく希望の高校に合格し、私はM女子高へ通うことになった。 前回の記事で書いたようにこの高校には普通科しかなかった。 「それだけバレーボールに打ち込んでいたのになぜ?」 と思って下さった方もいると思うし、それは高校選択の時に先生にも言われた。 「なんでM女子高が良いの?」と。 ただ単純に「女子高へ通いたかったから」というのもあるが、私がココを選んだのには理由がある。 私は高校でもバレーボールを続けるつもりではいたけれど、自分の身長(163cm)を考えるとアタッカーとしてやれるのは高校までだと思っていた。レシーブはあまり得意ではなかったのでリベロの選択もないし、セッターになるほど頭も回せない。 スポーツ推薦のあるような高校は当然、色んなところから選手を集めてくる。高校女子で県大会レベルのアタッカーとなると私の身長では低い方で、レギュラーになれる可能性が低くなるし、個人的にバレーボールは好き

    バレーボールをしていました〜高校編~その1 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/09
    これまでの少年漫画的な展開に、いい具合に交じり合ってくる少女漫画的要素(笑)"好きなもんだから、何が何でも奪い取る!までの気持ちが持てずにいた。"←この葛藤!新ジャンルになるかも^^
  • バレーボールをしていました〜中学校編~その2 - バンビのあくび

    3年生が引退し、新しい部長(キャプテン)を決めることとなった。 私達の学年にはいつも連絡係をしてくれているCちゃんがおり、Cちゃんは統率力も人望もあったため、私も含め全員がCちゃんは部長になると思っていた。 当日。教室で顧問の先生を待っていると「えこ、ちょっと手伝ってー」と顧問に職員室へ資料を取りにくるよう指示された。 職員室で資料を受け取り教室へ戻ろうとすると、顧問3人に呼び止められ、こう言われた。 「あのな、部長をやってくれないか?」 ん?んん? センセイ、イマ、ナント、オッシャイマシタカ? 頭の中がカタコトになるぐらい驚いてしまった。 「Cちゃんがいるじゃないですか」と言ってみたのだが、Cちゃんはレギュラーになれるかなれないか微妙なラインで、顧問としてはレギュラー内にキャプテンとなる人が欲しいのだと言われた。 「ねぇ、引き受けてよ」 女性のO先生もぐいぐいくるし、3人の大人に囲まれて

    バレーボールをしていました〜中学校編~その2 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/09
    これだけずっとバレーに打ち込んできて、普通科の女子校に進学!?…どんな展開になるんだろうか。キニナル~
  • バレーボールをしていました〜中学校編~その1 - バンビのあくび

    「バレーボールをしよう。もっと強くなりたい」 その気持ちだけを持って中学校のバレーボール部へ入部した私。 だが、私の中学校のバレー部は地区予選で2回勝てば良い方と言うぐらいの大したことがないチームで、それが故、「勝ちに行くより楽しければ良い」という雰囲気の中で練習が行われていた。 レギュラーメンバーも年功序列のため、全員3年生であった。 これでは練習を積んでレギュラーを勝ち取るとかそんな世界の話ではなく、「強くなりたい。上手くなりたい」と切に思っていた私はとてもガッカリした。 でも、自分自身を高めることはまたそれとは別の話なので、私はたくさん練習することもその気持ちを持ち続けることも止めてはいなかった。 私が入学した年、新しい顧問の先生が入られてバレー部は顧問が3人となっていた。 この新しい顧問、Y先生は自身が中学生の時に県大会で優勝しているらしく、志が高かった。赴任したばかりの中学で、男

    バレーボールをしていました〜中学校編~その1 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/08
    わー!これ少年ジャンプで連載しましょうよ!あ、少年じゃないか(笑)次も楽しみにしてます^^
  • バレーボールをしていました〜小学校編 - バンビのあくび

    アニメやマンガはそんなに詳しくないのだが、たまたまテレビで『ハイキュー!!』を観た。 小、中、高、それからその先もちょっとだけバレーボールをしていた私は、「おおっ!」とテレビに釘付けになった。 会社で何気なく「テレビで『ハイキュー!!』ってのがやってて、面白かった」と言ったら、「あ、それウチにマンガあるよ。貸そうか?」と言ってくれた人がいたので「借ります!借ります!わんわん!」とヘコヘコしながらお願いした。 ちなみにその人は50代女性である。その人の娘さんの方が私と年齢が近く、娘さんが読んでいるので一緒に読んでるんだって。いいね。 ってなことで、ここからは『ハイキュー!!』の感想……ではなく、せっかくなので自分語りに入りたいと思います。 たまには(いつも)語り尽くそうじゃないか!と思いましたので、この先何回かに分けて書きます。 とりあえず今回は小学生、ミニバレー編。 *** 私が小学生の時

    バレーボールをしていました〜小学校編 - バンビのあくび
    do-demo-e-jump
    do-demo-e-jump 2014/07/07
    「もっと強くなりたい!」とか、少年漫画みたいな展開で、次が楽しみ^^