「医療ツーリズム」に注力する日本旅行が、2010年度連結決算で3期ぶりの営業黒字を計上した。同社は、昨年7月に「訪日医療ツーリズム推進チーム」を立ち上げ、この分野にも注力している。(関連記事:医療ツーリズムには保険適応が必要とする医師が過半数.メドピア調査結果) 同社は、政府の新成長戦略への医療観光推進の明記などの動きを受け、昨年を医療ツーリズム元年と位置付けている。この分野は将来的に大きな拡大が期待出来る事業であるとして「訪日医療ツーリズム推進チーム」を立ち上げ、各中央省庁、地方自治体の取組と連携を図っているという。かねてから中国人富裕層を対象に開催している、PET(陽電子放出断層撮影装置:早期がん検出装置)検診ツアーも好調という。同ツアーには2013年度には2,000人以上の受け入れを目指している。これらの取り組みが直接、同社の業績回復に寄与したかどうかは未知数だが、今後のさらなる展開
経済 医療観光で海外誘客へ 沖縄ウェルネスフォーラム2011年2月20日 Tweet 県内外の有識者が医療ツーリズムの可能性を議論した沖縄ウェルネス産業国際フォーラム=19日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター 中国人など海外客を対象に医療と観光を組み合わせた医療ツーリズムの沖縄における可能性を探る「沖縄ウェルネス産業国際フォーラム」(主催・沖縄総合事務局)が19日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターであった。パネル討論の参加者らは「長寿という沖縄のブランドを生かした医療メニューで競合国と差別化できるのではないか」と新たな成長分野になると指摘。一方で沖縄での医療ツーリズム推進に向け、通訳などの人材育成をはじめ、受け入れ態勢の早期確立を求める意見もあった。 フォーラムには行政や観光業、医療関係者など約300人が参加。中国の旅行業関係者らも招かれた。 県内外の有識者らが参加したパネル
検診+温泉 東北で 「医療ツーリズム」広がる 東北でも広がりを見せる「医療ツーリズム」のパンフレットなど 温泉地などでの宿泊と人間ドックやがん検診を組み合わせた「医療ツーリズム」が東北でも盛んになってきた。福島県伊達市の医療機関は昨年9月、飯坂温泉(福島市)などの旅館と提携した取り組みを始め、好調な滑り出しを見せている。岩手県内では第三セクターの鉄道会社が盛岡市内での宿泊などをセットにした「贈る人間ドック」を発売。仙台市の検診施設もプランを設けるなど、「癒やしの東北」をアピールする戦略だ。 伊達市の北福島医療センターが始めたのは「桃の里・温泉ドック」。飯坂と高湯、土湯(いずれも福島市)の計15旅館と提携し、1泊2食付きの検診を3万8000〜8万7000円で用意した。 検診は、基本項目にそれぞれ検査項目を加えた6コース。内臓脂肪チェックの「メタボコース」や、コンピューター断層撮影(CT)
海外からの患者を積極的に受け入れ外貨獲得などを狙う「医療ツーリズム」について考えるフォーラムが、神戸市中央区の兵庫県医師会館で開かれた。同会会長や製薬会社社長、参院議員らが討論。医療ツーリズムや、それを加速させる「総合特区」が、公的医療保険外の自由診療を広げ、世界的にも評価が高い国民皆保険制度を崩壊させかねない‐との指摘が目立った。(金井恒幸) 政府は、医療ツーリズムの趣旨について、昨年6月に閣議決定した新成長戦略で推進方針を示している。具体的には今年1月、日本の最先端医療を活用して中国などアジアの富裕層を呼び込むため、海外からの患者に対して最長半年間の滞在を認める「医療滞在ビザ」の運用が始まった。 総合特区は、新成長戦略に基づいて規制緩和や税制面などで優遇する地域。昨年9月、神戸市中央区のポートアイランドなどについて、同市などが「神戸国際先端医療特区」に、県は同市と共同で「ひょうご神戸医
平成22年12月22日 「医療滞在ビザ」創設に関する日医の見解を示す 中川俊男副会長は,昨年十二月十七日に外務省が「医療滞在ビザ」創設を発表したことを受け,その問題点を指摘し,日医の見解を述べた. 「医療滞在ビザ」の設置については,六月十八日に「新成長戦略」等で閣議決定されており,今回はその具体化として,在外公館における運用開始(二〇一一年一月から)が外務省より公表された.そのなかでは,「従来,治療目的で来日する外国人には短期滞在ビザが適用されてきたが,『医療滞在ビザ』は,人道的観点も踏まえ,治療等で来日を希望する外国人にとって,一層利用しやすいものとなる」としている. まず,同副会長は,「医療ツーリズム」に対する日医の見解として,(一)国籍を問わず,患者を診察,治療することは医師の当然の責務,(二)営利企業が関与する組織的な医療ツーリズムには反対,(三)「WHOの呼び掛け」や「イスタンブ
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