さて、21世紀の初めごろからエロゲー専門誌に携わるエロゲーライター・佐藤氏(仮名)に、エロゲー業界の現状をざっくり語ってもらうインタビュー連載第2回である(全4回予定。ただし予定は未定)。 出版における発行部数やCD・DVDのオリコンによる数字のような、オフィシャルな売り上げ本数の数字がエロゲーにはないこと、そして景気が悪化していることを語ってもらったが、なぜそんな状況になってしまったのか。そのへんのところを聞いてみた。 ―― 数字に限らず、現場の雰囲気も、元気だったころと比べて寂しくなった実感はありますか? 佐藤「……寂しくなりましたね。というのも、前回の“歴代売り上げ”で触れたような大手メーカーは、市場を変えようとしているんです」 ―― コンシューマーや全年齢版とかですね。 佐藤「といっても、外に出ざるを得ない部分もあるんですよ。エロゲー業界で売り上げを伸ばせる、黒字をちゃんと出し続け
6月9日に発売された藤崎ひかりの『のぞえもん』1巻が、発売から1週間あまりで幻の単行本になろうとしている。版元である日本文芸社による回収が始まっているのだ。 『のぞえもん』のストーリーは、未来から来た幼女型ロボットが四次元ランドセルから取り出す未来のオモチャで主人公・たかしを救うというラブコメ。タイトルや、のぞえもんの首元の鈴、「もシモBOX」といった“オモチャ”など、『ドラえもん』のバカパロディとして登場。さらに、内容は基本的に毎回のぞえもんほか、幼女(ロボット)の裸や失禁が描かれるエロコメであるため、発売当初から著作権絡み・ポルノ絡みの両面から「ギリギリやないか」という声が、読者からも上がっていた。 その攻めすぎる姿勢などから話題になり、単行本の売れ行きは好調で多くの人が興味を示した。Amazonなどのネット書店だけでなく、リアル書店店頭でも売り切れる店舗が多く、発売翌日には重版が決定
まさに、紙に印刷された“雑誌”が転換期を迎えていることを象徴する出来事だ。 『ヤマノススメ』など、テレビアニメ化された人気作を連載する月刊マンガ誌「月刊コミック アース・スター」(アース・スターエンターテイメント)が、11月12日に発売される12月号をもって、紙での発行を終え、デジタル版へ移行することを10月11日発売の11月号で発表した。 業界内では、紙からデジタルへというのが積極的に進みつつあります。時代がネット上を重視し、これからの流行りと常識に乗っていくという行動スタイルが、どの業界にも生き残るために求められていることの一つです。 アニメ二期が好評だった『ヤマノススメ』のほか、『てーきゅう』『ノブナガン』『東京自転車少女』のような人気作も連載されている「月刊コミック アース・スター」。にもかかわらず“休刊”となることには、読者から業界関係者まで驚きの声を隠せない。 「月刊コミック
2014年8月、著作権侵害の疑いによる大阪府警による出版元のスクウェア・エニックスへの家宅捜索を受けて休載中の『ハイスコアガール』。 同月、連載再開に関してのアナウンスはなされていない。そうした中、大阪府警ではスクウェア・エニックスの関係者を大阪まで出頭させて事情聴取を行っていることが、関係者への取材でわかった。 大阪府警に近い消息筋によれば、関係者への取り調べは週一回程度、関係者を大阪まで出頭させて事情聴取を行う形で継続しているという。 しかし、捜査の中で大阪府警内部では、捜査に対する熱意は次第に失われているという。ある新聞記者は次のように語る。 「当初、大阪府警では大企業が著作権侵害を犯しているということもあり、ともすれば会社ぐるみの悪質な犯行ではないかとも想定し、かなり力を入れていたようです。ところが、実際には数人の担当者の失態に過ぎなかったということがわかってきていて、“大々的に家
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