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ブックマーク / yoghurt.hatenadiary.com (12)

  • マンガのグラビア不要論 - 未来の蛮族

    かつての私は、頑迷なるグラビア不要論者であった。マンガ雑誌を買いはじめたころの私は、まだ幼く、性的に未熟だったので、水着姿で巻頭を彩るアイドルたちに心を動かされることは、まったくといっていいほどなかった。それに、幼い私は漫画に対して今よりもっと真摯に向き合っていたので、マンガ雑誌の巻頭を、マンガ以外のものが占めているということが、何とも不健全で、不純であるように思われたのだ。そんなものよりも、好きなあのマンガをカラーで読みたい。そんな気持ちであった。 第二次性徴を迎えたあとも、私のグラビアに対する態度は、ごく冷淡なものだったけれど、その理由はかつてとは少しばかり違っていた。マグマのように湧き上がる性欲は、私をすっかり即物的な人間に変えてしまっており、マンガ雑誌のグラビアではまったく物足りないというのが音だったのだ。ハードコアにあらずはポルノにあらず。それが、十代の私が掲げたスローガンだっ

    マンガのグラビア不要論 - 未来の蛮族
    dododod
    dododod 2013/02/05
    "マンガ雑誌のグラビアにも同じことを感じている。もはやそれは性的な対象ではない。星、山、波濤、夕暮れ。グラビアは、それらと全く同じように、美しい。"まぁでも少年のとき少年誌見るときに気づくのは無理・・・
  • 酒鬼薔薇聖斗 - 未来の蛮族

    それがどれだけ印象的な事件であっても、卑劣な犯罪を時代の象徴のように扱うのは慎むべきだ。ともすれば、おれたちはオウム真理教が起こした事件を、流行歌のように懐かしく思い返してしまう。青春時代の映画のように、世代的体験として消費してしまう。おれだってそうした楽しさを知らないわけじゃない。「ああいえば上祐」という言葉を聞くたびに胸に込み上げる、このノスタルジー! けれども、そうして、我々が思慮なく彼らの名前を呼ぶたびに、彼らの名前は永遠に近づいていく。ある意味では、我々は彼らの犯罪に加担してしまっているのかもしれない。罪深いことだ。殺した人間のことばかり考えて、殺された人間のことを忘れる。罪深いことだ。おれにはそれがどのくらい悪いことかを説明することができそうもない。何だかんだいっても、おれたちは人を殺してしまったわけじゃないし。それでも、彼らの人殺しに少しでも心を楽しませてしまったのなら。地獄

    酒鬼薔薇聖斗 - 未来の蛮族
    dododod
    dododod 2011/12/15
  • 旅なんてしない人 - 未来の蛮族

    的に、おれは旅先での思わぬ出会いを喜ぶような人間ではない。もちろん、全く喜ばないわけではないのだけれども、最終的にはわずらわしいと感じてしまうことの方が多いのだ。大して興味のない話にほおほおと相づちを打つのも面倒だし、話が盛り上がったら盛り上がったで、今度は話を打ち切るタイミングに頭を悩ませることになる。 これはおれの経験則から言うのだけれども、そもそも、見ず知らずの人間に積極的に声をかけてくるような人間には、現役時代にテンプルを打たれすぎたような方も少なくない。 昔、オフ会で小旅行に出かけたときの話だ。おれたちは、真の天皇家を名乗る奇妙な男に絡まれ、小一時間ほど彼の偉大な念能力にまつわる素晴らしいお話を拝聴する事態に陥ってしまった。彼の念能力はおそらく操作系に属するもので、対象の血族(九代先の子孫をも含む)をまるごと発狂させるという、凶悪極まりない性能を持つのだという。彼の話そのもの

    旅なんてしない人 - 未来の蛮族
    dododod
    dododod 2011/11/07
  • せめて、もっと人殺しの顔をしろ - 未来の蛮族

    TVでは、芸能人が我々に呼びかけている。「デマに騙されないようにしよう」ずいぶんと難しいことを言ってくれる、とおれは思う。デマに騙されようと思って騙される人間はいない。みな、正しいことをするつもりで間違えるのだ。 芸能人たちはこんなことも言っていた。「被災者の気持ちになって考えよう」確かにこれは大事なことだ。けれど、難しい。とりわけおれのような人間にとっては。おれは頭が悪いから、福島の原発について、土地を奪われた人間の気持ちをほんとうには想像することはできない。ただ、自分に置き換えて考えてみることしかできない。 もしも、自分の住む街に原子力発電所があったらどうだろう? 自分の故郷が、放射性物質に汚染されてしまって、二度と帰ることできなくなってしまったらどうだろう? しかも、その原子力発電所は遠く離れた東京に電気を供給するための施設なのだ。なぜ、自分たちだけが、東京の犠牲にならなければならな

    せめて、もっと人殺しの顔をしろ - 未来の蛮族
  • 悪人 - 未来の蛮族

    2時間半近い上映時間が非常に長く感じられたのは確かで、おそらくもう二度観る事はない映画だろうとは思うんだけど、闇に沈む三瀬峠と、そこを走り抜けてゆく白いGTRの姿、おれはおそらくその光景を何度も思い出すだろうし、それだけで十分観に行った甲斐はあった。しかし、原作を読んだときから思っていたのだが、夫木演じる清水青年は、なぜに料理が来る前にあんな重大な告白をしてしまったのだろう。*1あんなことを言われてしまったら、せっかくのイカ料理にも手をつけられなくなってしまうじゃないか。重たい沈黙の中で、清水青年がイカの眼を見つめることしかできなくなってしまったことは十分理解できるが、イカの眼に吸い込まれるようにして回想が始まってしまったときは正直どうしようかと思った。しかし、振り返ってみれば、あの演出も悪くなかったように思う。 国道生まれ*2のおれにとっては、この映画の持つどん詰まり感には非常に身につ

    悪人 - 未来の蛮族
  • メタルな風景 - 未来の蛮族

    福満しげゆきが弁当ってそうな階段。

    メタルな風景 - 未来の蛮族
    dododod
    dododod 2009/03/21
    メタルだ…
  • 下ネタを巡る幾つかの葛藤、もしくは世界同時セックス論 - 未来の蛮族

    最近、めっきり下ネタが苦手になってしまった。もともとおれは下ネタにはかなり厳しいルールをもって臨むタチだったから、そうなってしまうのもある程度やむをえないことなのかもしれない。厳しいルールというのは、一言で言えば、下ネタには夢がないとダメだよね、ということ。夢のない下ネタっていうのは生々しいというか肉々しいというか、そういうもの。最近彼氏にフェラーリ褒められるんだ〜☆とか、好きな体位は宣教師スタイルなんだ〜☆、だとか、そういう話を女の子がしてたとしてもね、おれはそういうの聞きたくないのよ。そういうのをにやにやしながら聞いてる自分も嫌なのよ。 例えば、複数プレイの話をするんでもね、おれは3Pとか4Pとかの話は聞きたくないわけ。なぜって3Pとか4Pだったらひょっとするとありえちゃう話だし、ほんとうにそいつが体験した話かもしれないじゃない。そうじゃなくて、おれが聞きたい下ネタっていうのは、1,0

    下ネタを巡る幾つかの葛藤、もしくは世界同時セックス論 - 未来の蛮族
  • 良きブロガーは選択、そして集中します - 飲めヨーグルト

    これ、どういうことかって言うと、良きブロガーって、たいてい何かしら軸を持っている、ってことなんだよね。軸となるものは人それぞれで、それは映画であったり、音楽であったり、小説であったりするんだけど、もちろん、それはもっとくだらないものであっても構わない。 例えば、それが都合の良いライフハックや、誇大妄想気味な自己啓発だったとしても、場合によっては立派な駆動軸となりうるね。何にせよ、このブログは何々について書いてます、と一言で説明できるような看板を持っていることが重要なのよ。 まあ、例えば、事に行くんでも、和・洋・中ありますみたいなところは何となく敬遠してしまうみたいなこと、あるよね。あと、無国籍亜細亜料理とか、ね。そんな漠然としたことを言われるよりも、タイ料理やってます、って言ってくれたほうがはるかに美味そうに思えるし、タイ料理ってもウチは南部の料理だけで北の料理はできないよって言われると

    良きブロガーは選択、そして集中します - 飲めヨーグルト
    dododod
    dododod 2008/10/01
    軸を
  • メイド喫茶なんていらない - 飲めヨーグルト

    ちょっと言い過ぎてしまったかもしれません。もちろん、メイド喫茶を心底必要としている人が、この社会にいないわけではないでしょう。それでも、メイド喫茶なんていらない。とりあえずこう言い切ってしまいたくなるほど、現代日におけるメイドの供給は過剰なのです。どう考えても、これほど多くの人間がメイドとご主人様という関係性を欲しているはずがないのです。だって、これ、かなり特殊な妄想ですよ。相手はメイドだよ。女中だよ? そんでもって自分は貴族だって。無理がありすぎる……。もちろん、僕だってブロガーの端くれです。想像力は常に現実を上回ると信じています。信じてはいますが……。僕はどうしても、こう疑ってしまうのです。みんな、ほんとうにちゃんとメイドに対して想像力を働かせているのか? 流行っているから、何となくメイドなんじゃないのか? こんなことを書くと、メイド喫茶好きを怒らせてしまうかもしれません。だがちょっ

    メイド喫茶なんていらない - 飲めヨーグルト
    dododod
    dododod 2008/08/07
    めいど!と挨拶してくれるナチュラルな美少女が出迎えてくれたら・・・
  • 本を読むと不幸になる - 飲めヨーグルト

    dododod
    dododod 2008/07/30
  • ひとりでいい、と言って欲しかった - 飲めヨーグルト

    いじめ。学級崩壊。人類が21世紀を迎えてもう何年も経つというのに、教育現場では僕の子供時代と何ら変わることの無い問題が繰りかえされ続けているようだ。この辺りの問題は、単に教育問題というよりも、人類全体がずっと抱えてきた病気みたいなもんだから、さすがに一発で解決する方策を見出すのは難しいだろうと思う。ただ、少なくとも日の学校教育においては、これらの諸問題を軽減する方法はあるのじゃないかと思う。それは子供たちに、ひとりぼっちでいることを許してあげることだ。 子供のころの僕にとって、学校を嫌いになる理由なんて無数にあったけれど、その中でも最も大きなもののひとつは、学校の中では、孤独が禁止されているということだった。構造として、制度として、学校はそういう風に作られている。学校の中で、ひとりぼっちでいると、ほんとうにみじめで寂しい思いをすることになる。大人になってから分かったことだけど、そのとき感

    ひとりでいい、と言って欲しかった - 飲めヨーグルト
    dododod
    dododod 2008/06/02
    是、一人でいるのが嫌というより、一人でいると思われるの嫌だった
  • 非モテは保護されている - 飲めヨーグルト

    タイトルだけで、もうほとんど言いたいことは言い切ってしまった感がある。しかし今日はあえて続けさせて頂く。おれはいい加減頭にきてるンだ。何がって、そりゃあもちろん、現代の非モテのことだ。とくにゼロ年代に思春期を過ごしている(いた)ような男子。ほんと君たちは甘やかされてるよ。甘やかしているのは誰かっていうと、やっぱインターネット。はてなでブログを書いているような連中とか。ほんとひどすぎるね。貴重な思春期の孤独感をスポイルしてしまっているよ。モテない話が通じすぎるんだ、最近は。モテないという苦しみは、来、誰にも相談できずに、ずっと心に隠しもっていなきゃいけないような類のものだろう。 卒業文集。女子からのメッセージは全部「あんまり喋れなかったけど」から始まっていた―。 こういうことを、ブログで面白おかしく書いているようでは、やはりだめなんだ。 そりゃあ、第三者からみれば、微笑ましいエピソードだよ

    非モテは保護されている - 飲めヨーグルト
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