コロナ禍で「独立」「転職」が大きく変化 私は中高年を中心に転職や独立を考えている人から相談を受けることが多いのですが、その内容が、今年の春を境に大きく変わってきています。 1年前の今頃は、50代半ばの会社員からの相談と言えば、現在の境遇への不満からの転職や独立の相談と、社外での活躍の場を目指すといった前向きの相談がメインでした。それが今や現職に留まる事に腐心するという安定志向に切り替わっているのです。 こうした変化が起きた背景はもちろん、コロナ禍ですが、それが中高年層を取り巻く環境にどんな影響を与えたか、具体的に見ていくことにしましょう。 そもそも定年が視野に入ってきたシニア世代には概ね2つの選択肢があります。 (1)退職勧奨には応じず、定年までの雇用安定を選ぶ。 (2)早期退職勧奨に応募し、再就職、独立を目指すか転籍や出向に応じる。 これまでであれば、(1)を選んだ人は、早期退職したもの