日本自衛隊は対艦ミサイル用の「シーバスター弾頭」を開発中です。これは先駆弾頭(成形炸薬)と主弾頭(徹甲榴弾)で構成される二重貫通弾頭で、対地用のバンカーバスターならば既に他国に開発装備事例がありますが、対艦用では他に例が見当たらず、対艦ミサイル用に量産配備された場合は世界初となります。 二重貫通弾頭は着弾時に先駆弾頭(成形炸薬)が起爆して形成されるメタルジェットで穴を穿ち、その穴に後続の主弾頭(徹甲榴弾)が押し入ることで貫通します。この構成は速度の遅い亜音速の巡航ミサイル/対艦ミサイルや低高度から投下された爆弾にも貫通力を付与できるのが利点ですが、逆に言えば高速の超音速ミサイルには採用する必要があまりありません。 二重貫通弾頭 対艦用と対地用の違い防衛装備庁動画よりキャプチャ画像 先進対艦弾頭「シーバスター」カット模型※先駆弾頭は自己鍛造弾ではなく、あくまで成形炸薬弾との事。 アメリカ軍資