今週のコラムニスト:マイケル・プロンコ 研究休暇を使って先日まで滞在していたニューヨークで、タイムズスクエア近くを歩いていたときのこと。私の目に、おなじみの赤い提灯とタバコをくゆらすサラリーマンたちの姿が飛び込んできた。ラーメン屋だ! 私は鼻をクンクンさせ、欲求にかられながらまっすぐにあの「どんぶり」を目指した。 東京を離れて半年が経ち、私は日本のラーメンが恋しくてたまらなくなっていた。ラーメンは、ピザやフライドポテトや中華料理のように簡単に国境を越えられる料理ではない。だからニューヨークで食べる日本のラーメンは貴重なご馳走なのだ。 対照的に、一般的な中華料理はとっくの昔からニューヨークの生活に溶け込んできた。中華はもはや異国のものでもなければエキゾチックなものでもなく、「日常の料理」だ。 ニューヨーク中にあふれる「中華と和食のデリバリー」レストランは、単にお手軽なだけで、異文化体験ができ
海外に進出している日本企業が、現地人材の採用に苦戦している。ヨーロッパでもアジアでも・・・・・・ ヘイ・コンサルティンググループ 日本企業担当グローバル・ダイレクター 堀江 徹/久保田正志=構成 ライヴ・アート=図版作成 海外に進出している日本企業が、現地人材の採用に苦戦している。ヨーロッパでもアジアでも、進んで日本企業に就職しようという学生はほかの国の企業に比べて少ない。なぜ日本企業で働くことに魅力を感じないのだろうか。その理由をさぐってみたい。 ■経営理念やシステムの曖昧さが不人気の原因 長年にわたって海外における日本企業の現場を見て痛感するのは、企業のグローバル活動の成功の鍵を握る現地人材に、日本企業がいかに人気がないかということだ。 2005年に中国で2万7000人の大学生を対象に行ったアンケートでは、人気企業トップ50社の中に日本企業はソニー(22位)と松下電器産業(41位)
1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。 ⇒GML上海ホームページ、執筆者へのメール 日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男 世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。 バックナンバー一覧 今やネットが大隆盛の中
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