70年代後半に登場した初期のニュー・ウェーヴ・バンドの多くは、過去数十年のロックの進化を支えてきたのと同じリズムを刻んでいた。だが80年代前半になると、アフリカ、インド、アジアといった地域のサウンドを取り入れることで作品に新鮮味を加えようとするバンドが増え出した。 当時は世界的な成功を目指す大物から知られざる革新的グループまでがこぞって、世界を股にかけた新しいロック・サウンドを鳴らしていたのである。この記事ではその一端を紹介しよう。 <関連記事> ・ポリスの名盤『Synchronicity』40周年記念盤が7月に発売決定 ・デヴィッド・シルヴィアンとジャパンのベスト・ソング20曲 ・ジャパン『Tin Drum』(邦題:錻力の太鼓)の想い出 Masoko Tanga ジャマイカ、レゲエとUK ジャマイカは、英米両国以外で最初にニュー・ウェーヴの流行、とりわけイングランドにおける流行に影響を与